○山域・ルート: 北ア 爺ヶ岳南尾根 - 爺ヶ岳 - 赤岩尾根下降
○期 日: 11/22-23(土日)前夜発
○メンバー: L:A久T也、SL:S津A子、T橋M子、T濱H
○行動
11/22(土) 扇沢P 8:04 - 8:30 柏原新道 – 9:20ケルン - 南尾根 - 12:00 JP – 13:50爺ヶ岳、南峰 - 14:40中峰 - 15:30 冷乗越 – 15:45冷池冬期小屋(泊)
11/23(日) 6:25冷小屋 – 赤岩尾根下降 ‐ 7:20 高千穂平 – 9:00 出合 – 9:55 ゲート
○報告・コメント
11/22(土) 晴れ
北ア好きとしては、雪山始めにまだ行けていない鹿島槍に行ける!ということで柏原新道をウキウキ出発。赤テープは見過ごしたらしく、若干行き過ぎてしまった感もありつつ、ケルン先の1970m地点から薄藪を漕いで南尾根に入る。今まで積雪20センチくらいの薄かぶりだったのが、南尾根は雪が若干溶け残っている程度。夏道かと見まごうようなジグが切られている。このあたりからJPに至る登りで夏のトレーニング不足を露呈し、遅れを取ってしまった。冬装備が重い・・・。
爺ガ岳南峰に到着し(13:50)見渡すと、周囲はまだまだ樹林が残り冬景色にはなりきっていない。鹿島槍の東尾根はほぼ藪だったので、南尾根経由で正解。中峰、主稜線上の積雪量は数10センチ程度で岩稜帯にさらさら雪が薄くかぶっているので、念のためアイゼンをつける。樹林帯に入ると積雪は膝程度となる。
冷池小屋着(15:45)頃には日が傾きかけていたので、整地不要の楽しい冬期小屋泊に決定。4-5テン2張りいけるかどうか程度の広さの小屋には、トイレットペーパー付のトイレも完備されていて快適。ジェットボイルの大鍋のおかげで水づくりがあっという間に終わる。時短にすばらしい。S津さんの豪華おでん鍋でおなかいっぱいとなり、早々に寝る。
22:08、地震で起こされる。かなり大きい横揺れ数回。その後も余震数回。電話やラジオで情報収集しようとするが、ラジオがなかなか入らず無駄なところで苦戦する。22:58ごろ、やっと入った情報によると、長野県小谷村付近で震度6とのこと。下界の様子がわからないので、翌日の鹿島槍は取りやめにして就寝。(記:T橋)
11/22(土) 曇り後、小雪
4時半起床。朝は夕食のおでん鍋のスープで作った雑炊であったまる。今日は昨日の地震の影響を考慮して鹿島槍のピークハントはやめて赤岩尾根をまっすぐ下山する計画。テントを撤収し小屋の前で出発の準備中、小屋の少し上の場所で幕営していたらしい5人パーティーが通り過ぎる。彼らも地震の影響を考えて鹿島槍の登頂はやめてこのまま下山するとのこと。
(6:25)冷小屋発。赤岩尾根への分岐点まで行くと展望が広がる、東の空には綺麗な朝日。昨日はきれいに見えていた鹿島槍や剱岳はピークにガスがかかる。稜線上は風も強い。今日の天気は下り坂のようだ。赤岩尾根への分岐の道標からのトラバースははっきりしたトレースあり。稜線の東側は風無し。赤岩尾根は高千穂平まで少し急なところもあるが、しっかりトレースもあり楽。雪面のところどころには昨日の地震の影響とみられる新しいクラックや落石があったが幸い積雪量が少ないこともあり、下山には影響はなさそうだ。慎重にさっさと下り小一時間で高千穂平に着く(7:20)。このあたりから小雪がパラつき始める。高千穂平にて天久さんのドコモ携帯で登山口へタクシーの予約を入れる。
ここから下は雪が少なく夏道の階段や木の根などが露出したところもあり歩きにくいけれど、積雪も中途半端にあったのでアイゼン付けたまま出合まで下りる。ここまで標高が下がると雪は雨に変わっていた。出合でアイゼンを外して堰堤下のトンネルをくぐり林道に出て、アイスバーン気味な林道を下ってエアリアのコースタイムより早く大谷原登山口着(9:55)。林道上にも所々新しそうな落石があった。タクシーは予約した5分前の10:35に来てくれた。タクシーで柏原新道登山口に駐車した車を回収。薬師の湯で温まり、大町のビストロ傳刀でお腹を満たし帰京した。
情報
・積雪は南尾根より赤岩尾根のほうが低いところまであった。日当たりの差か。
・稜線~赤岩尾根の高千穂平はドコモは通話可能。(AU、SBは不明)
・大谷原~扇沢のタクシーは¥6,980
新人として初参加の雪山山行だったので色々戸惑うことも有りましたが、おかげさまで充実した山行ができました。ありがとうございました。今回の地震は幸い頑丈な稜線上の小屋の中にいたので良かったのですが、もし登はん中や雪面にテントを張って就寝中だったらと考えるとぞっとします。(記:T濱H)
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