メンバー:Y川、A澤(他会)
12/27 晴れ
Iパティーと戸台の駐車場で会い、一緒に入山。少し積雪がある。この時期、戸台に雪が積もってないときもあるので、少し雪が早い。29日は天気が崩れる予報なので、明日28日でなんとかしなければならない。アイス班(私、A澤)は一番星を予定していたが、七丈ノ滝がつながって登れる状態なら、こちらにしたかった。ただ、昨年はつながってなかったので、ダメではないかと言う予測が大方だった。
丹渓山荘で仙丈岳班(M田、F原)と別れ、戸台の本谷に入る。トレースがあり、助かる。登るにつれ舞姫ノ滝が見えてくる。下から結氷していて、核心のF3が大きな氷瀑に発達している。この状態を見て、七丈ノ滝が登れる状態になっているのではと確信する。一番星となると、本谷の五丈の滝F1,F2 を越えて、さらに奥駒津の上流なので、スタミナのなくなった私には一番星となるとちょっとつらい。舞姫から少し登った場所にテントを設営する。
時間が早いので、偵察に出かける。テン場を少し登ると七丈ノ滝が見えてきた。やはり、良く発達していて、登れる状態になっていた。途中、下山してくるパティーがあり、本谷にもう1パティー入っているとのこと。本谷についているトレースと別れ、七丈ノ滝のF1の下までトレースをつけに上がる。F1は落ち口付近が結氷してなく登れないことが分かった。右岸の象の鼻側から巻くのが良さそうとなった。
象の鼻の氷瀑は太い氷柱になっていて、登れる状態にあった。鼻に行くまでの氷瀑も手ごわそうだ。全4ピッチ程ある。高差150m程のアイスクライミングになる。七丈ノ滝より、難しいと思われる。
12/28 晴れ
朝4時起き。七丈ノ滝は昼前には陽が当たり始めると考え、それまでに登攀を終了したかった。F1を右岸から巻くと上手い具合にバンド状になった所を伝って、F1の上に出られた。ガレた沢筋を登って、F2氷瀑の取り付きに着く。七丈ノ滝は氷瀑の状態でルートの取り方や難易が違ってくるように思うが、この時は氷瀑の左側のラインを登ってハング下まで登ったのち、氷瀑の垂直部を登って上に抜け出るルートを取った。、
因みに、広健さんの下部2ピッチの部分は1ピッチで終了した。
1P目(Y川):8時登攀開始。50mいっぱい左上して氷瀑の左下に着く。Ⅲ
2p目(A澤):氷瀑の左寄りを直上して、岩壁沿いに右に登ってピッチを切る。40m。頭上には2m以上のツララが垂れていて、陽が当たり始めたら恐ろしい。Ⅳ-~Ⅳ+
3P目(A澤):核心。少し右に回りこんで、垂壁を直上する。リードはテンションしないで抜けていった。45m。登って見ると、垂直部が15m程ある。こちらもなんとかテンションなしでフォローする。陽が当たり始めているので、軟らかくなってきている。ツララ帯の上部から落ち口までの氷瀑はそれほど傾斜がない。Ⅴ+。滝上到着11:30
困難なピッチはA澤さんが積極的にリードしてくれるので、いつも楽チンをさせてもらっている。これではマズイと思うのだが、居心地がいい。
下降は右の松の大木に残置シュリンゲがあるので、これを利用することにする。
1p目、巨大ツララを落としながら空中懸垂をまじえ45m懸垂。
2p目、氷柱にシュリンゲを回して支点にする。50mいっぱい下降して、下の緩傾斜の氷瀑まで懸垂。
あとクライムダウンして取り付きに戻る。
(Y川)
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