足尾 松木沢(アイス講習第2回A班) 2015/1/17-18

講習・訓練

メンバー: O田L、K田、T濱

この二日間、講習生のT濱君、K田さんと共に三人で行動し、一日目は松木沢・夏小屋沢となりの無名滝を登り、二日目に黒沢F1~F4(F5?)までマルチピッチを登って終了しました。

今回別働のB班(S原、I藤+講習生4人)の6人と共に17日早朝新宿駅を発ち、銅親水公園から入山。黒沢向かいの堰堤上ベースキャンプには10時半到着。ここでテントを張り、不用品をデポして夏小屋沢に移動。

夏小屋沢は既に先行の7人パーティーが登っていて混雑が予想されたため夏小屋沢上流の無名沢二段滝に移動。この滝には幸い先行者は無く、ここを登ることにした。
滝は一段目が25m、四級+。二段目が四級25mと初級~中級者のトレーニングには程良い場所。横向き沢に向かっていたB班も横向沢の結氷状態が悪いことから同じ滝に来て、都合9人で同じ滝を登る。

先行するA班はT濱リードでF1を登り、落ち口左の直径10cm程の立ち木でビレー。この滝落ち口部分に氷が少なく、よくある出口が悪い滝になっていた。T濱君は今日は講習生の一人とは言え、既に今シーズンこれまでに4回アイスクライミングに同行し、南沢大滝、大同心大滝、摩利支天大滝、大谷不動の滝(5級+~6級-)2本をいずれもリードで登っており、既に講習生のレベルを越えた存在で、この滝の登りにも全く問題は無い。K田さんは今期がアイス始めとは言え、既にこの日で5回目のアイスクライミングで、これまでに5級を越える滝を何本かトップロープで登っており、登る技術は上がってきている。

この日はF1とF2を三人で登って上に抜け、そこから懸垂でF2下に降りてK田さんにF2をリードをしてもらいリード初体験。途中でパンプすることも、スクリューのセットに戸惑うことも無くスムーズな登りだった。これはK田さんが持参したペツルの最新かつ最軽量のスクリューによるところにもあると思われた。

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受講者コメント:
二日目はマルチピッチのトレーニングのために黒沢のF1~F4を登る。先行するI、S見、S津パーティーに続いてこの日二番手で黒沢に取り付いたが、我々のあとから沢山のクライマーが来たので早めに取り付いて良かったと思った。F1は巻くことも可能だがせっかくの滝なので登ることにし、2-3級、30mの滝を昨日に続いてK田さんにリードしてもらう。スクリュー三本で危なげなくビレー点へ。
続くF2,4級30mもF1に続いてK田さんリード。Iパーティーの左の凹角を登るがスクリュー三本を入れたところで左のアイゼンが外れてしまう。そのままの体制ではアイゼンを付け直すのは難しいのでスクリューにテンションして貰い、一旦取り付きまでロワーダウンしてアイゼンを付け直し、再度リードして完登。K田さんのアイゼンはつま先部分が外れ止めのストラップが無いものなので今後外れ止めを付ける必要がある。

F3、60mはリードをT濱君に交代して左側を登るIさんの右のラインを登る。このラインだと50mロープでも終了点までロープが届いた。Iパーティーは途中で一回ピッチを切ったのでここでIパーティーを抜く。F3終了後ロープをたたんで上部の滝に移動。F3から200m~300mの歩きでF4(F5?)に到着。F4(F5?)はヒロケン本に25mと書いてあるが、滝本体の上流にある滑滝を入れると40m程あり、その先の立ち木ビレーまで1ピッチで登った方がピッチの切れは良い。この滝もK田さんリードしてもらいIパーティーと前後しながら登り、最後は終了点から50mの懸垂で降りる。

下降はF3,F2ともIパーティーとロープを共用しながら下降。F1下の荷物デポ地点に2時に戻った。
K田さんは岩の方のクライミングは上級者で、その経験が氷の登りにも生きていると思います。基本的なクライマーとしての作法は問題無いレベルで身に付けているので、残るはアイス独特の細かい技術を身につければ良いアイスクライマーになれると思います。

T濱君は既に実践経験も積み上げ、既にぶなの会ではいっぱしのアイスクライマーです。課題はアプローチを登る体力とアイゼン(足)でのスタンスの取り方ですが、これも実践経験を積んで行くことで解決して行くと思います。T濱君はビレーや懸垂セットの作法もしっかりしているのでぶなの会の主力クライマーとして認めても全く問題無いと思います。

自分の事を書いてしまうと、私は過去3シーズン50肩の影響でクライミングはしていなかったのでアイスクライミングに復帰できてホッとしています。この3年間でぶなの会のアイスクライミング勢力図も大きく変わり、今週を見ても一回の週末にアイスクライミングをしている人数が20人を越えるというぶなの会始まって以来のアイスクライミング盛況ぶりにビックリしています。
自分のクライミング到達度はまだ5級+までしか自信を持って登るレベルに無いので、今後あと2ヶ月くらいで6級を危なげなく登れるレベルに引き上げて行きたいと思います。
(O田)

参加者コメント:
<K田>
講習会初参加です。大人数でワイワイ賑やかでした。
まずは道具について、生徒同士でネタを提供しあったり、先輩方から優しいツッコミを入れて頂いたり。。。大変参考にないました。
そして、アイスクライミングは初リード!
恐くてずっと後回しにしておりましたが、遂に成し遂げました~っ!
と大袈裟に言うほど、大した事はしていないんですけれど。。。
やっぱり、リードは恐かったです(^^;そして楽しかったわ♪

調子にのって何度かリードをさせて頂きまして、気付けば新品の道具達がボロボロになっておりました。
むむむっ。。。色んな意味で未熟者ですな。
これからは道具のお手入れ方法も学ばねば!
まだまだ駆け出しの私ですが、こんなヘタッピの指導の為に貴重なお時間をお使い下さった先輩方に深く感謝致します。
生徒の皆様も、お世話になりました。
みんなで精進して行きましょうね。

<T濱>
今までアイゼンは漠然とモノポイントでやったのですが、先日の山行でO田さんに指摘いただいたので、今回の講習ではデュアルポイントに変えて試してみました。デュアルだとモノポイントと蹴りこむポイントが違うためか、どうもイマイチ慣れない感じだったですが、足が決まったあとは安定感は良い気がしました。安定すると安心して立ち上がれるので、当面はデュアルでいってみようと思います。
講習については、マルチピッチのアイスの実践編としてそれぞれK田さんと分担してリードさせていただきました。
V級くらいになると、おっかなくて楽しめてないので、引き続き講習等を通して 技術を磨いていきたいと思います。

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労山(日本勤労者山岳連盟)加盟 ぶなの会の公式HPです。

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