メンバー:CL S原、SL I藤、M谷、I田、O野、Y本
記録:
1/17(土) 新宿 6:20 – 9:10 足尾銅親水公園P 9:30 – 11:00 松木沢堰堤 11:40 – 12:2 0無名沢 16:30 – 堰堤(泊)
1/18(日) 堰堤 8:30 – 9:00 夏小屋沢F1 9:30 – 12:00 F5登攀終了 – 14:00堰堤 – 16:00 親水公園 – 20:30 帰京
1/17(土) 晴れ~曇り~夜小雪
・銅親水公園から雪のほとんどない林道を歩き、黒沢を過ぎた位置の堰堤上に幕営。足首深さの松木沢を渡渉して講習場所を探すが、夏小屋沢には先行Pが複数いたので、その先の無名の小滝へ。
先行のA班に続いて高さ15m程の小滝にTRを2本張り、氷壁登攀の基本ムーブを練習。その後全員で上部の短い垂直部までを登る。夜はI田、Y本の用意した豆乳鍋、キムチ鍋で温まる。5cmほどの降雪があり、風が強かった。
1/18(日) 曇り~晴れ
・風の強い中、松木沢を渡渉して夏小屋沢へ。スクリュー回収などフォロー登攀の基本を確認し、S原L-O野・Y本、I藤L-M谷・I田 で登攀開始。F2約20m一部垂直と、一部氷の薄いF5約40mルンゼ状が多少難しかったが、特に支障なく全員登攀。計4P懸垂下降してテン場に戻る。やしおの湯で温まり、大谷PAで空腹を満たして帰京。
講習:
・今回は初級者の練習として、基本ムーブ固めに力を入れた。アイゼンのフロントポイントを使って両足の爪先で立ち、その中央の上に身体の重心を置く姿勢を基本に、氷壁上を上下左右に動く。これを緩傾斜~急傾斜の氷面で、最初はアックス1本で行うことで、できるだけアックスに頼らずに体勢を保ち、急傾斜の氷壁上でも余裕を持って登攀する基本動作を身につける。
最近のガイド講習でも行っている指導法で、初級者がスムーズに登攀の基礎を習得するのに有効であることを確認できた。
・今回の受講者はいずれもTR、フォローでの登攀の基本を習得できている。これからできるだけ多くの登攀を通じて、多様な氷壁に対応できるように力をつけた上で、リード登攀に進んで欲しい。
・M谷:アイス2回目。フリークライミングの基盤があり上達が早い。アイゼンのフロントポイントで蹴り込んで、確実に爪先で立つムーブが課題。
・O野:石田ガイドの講習に通った甲斐があり、基礎ムーブが身についてきた。登攀中の適切なコミュニケーションのほか、雪上での効率的な行動など、基本を確実にして欲しい。
・I田:アイス2回目。先週基本ムーブ固めを徹底したので、急傾斜への対応もスムーズ。なるべく多様な氷壁を登り、経験を積むといいだろう。
・Y本:アイス3回目。アイゼンの使い方、立ち込み方を反復練習して、アックスに頼らないムーブの基本を固めたい。
参加者コメント:
<I藤>
今回マルチピッチや冬山のテント生活を通じて感じた印象的な点がある。それは氷を登る以外にも学ぶべき点は多いと言うことだ。
クライミングや山行形態は多様化しているように見えるが根本はどの形態でも同じである。異なって見えるのは表面的な箇所なので、アイスクライミングと割りきらずに様々な技術や気遣いを学んで欲しい。
ただ表面的な点は個人的にも課題は多い。S原さんはじめ講師陣に学ぶべき点はたくさんあるので、是非アイス講習に参加していただきたい。
<M谷>
今回先月に続きアイス講習に参加させていただきました。
足尾の松木沢はその存在は知っていたものの、実際に行くのは今回が初めて。とにかくその日本離れした荒涼とした雰囲気に圧倒されました。
初日は夏小屋沢の一本上流側、ウメコバ尾根末端の無名の沢にトップロープを張ってもらい、足で安定して立つことを徹底的に意識しての基本ムーブ練習を繰り返し実施、二日目は夏小屋沢をF4まで、3人ずつのパーティーでマルチピッチ登攀と中々充実した二日間となりました。
個人的には、初心者とは言え流石に3回目ともなると要領も良くなってきたのか、トップロープなりフォローなりで登る際に、気付いたら厳しいところではトップの打ち込んだ跡を利用してのフッキングを多用してたりして、うーむ、先行者と微妙にラインをずらすなど自分なりのテーマを持って練習せんとあかんな~、と反省することしきりでした。
まあ今後はバーチカルとはいえ安全なトップロープで緊張感無く楽しむばかりでなく、そろそろ傾斜緩めの簡単な所で良いからリードの練習なんかもしてみないと、フリー同様上達せんのだろうな~…等と生意気に考えていたりもします。
いずれにせよ、今回ご一緒させていただいた皆様、特に講師陣のS原さん、I藤さん、O田さんには大いに感謝しております。ありがとうございました。
<O野>
松木沢はよく聞きますが初めて経験できました、いろいろ準備、講習いただきありがとうございました。
足に主に乗る練習、姿勢、ムーブは今まであまり意識してなかったこともあり、腕に頼らない良い技術習得になりました。
次回は目標である、V級のリードを練習し、マスターしたいです、よろしくお願いします。
<Y本>
アイス講習も3回目になり、TRでの登攀でしたが今回はフォローで初めて登る。
アイススクリューの回収が思っていたよりも大変で、垂壁では手ががパンプして休み休みでなんとか回収できました。落とさないように慎重な手さばきが必要でした。
フィフィを使用してのアックステンションも試してみました。体重を預けても大丈夫なのか?と心配でしたが、無事にぶら下がれて一安心しました。
反省点は、壁が立ってくるとへっぴり腰になってくる。もう少し足を信頼してしっかり立って理想の姿勢を保つようにしたい。壁の中を上下左右に移動する練習を反復して、足で立つ事がまず最初の課題です。
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