M中です。
越後の転進ですが、西窟尾根に行ってきました。
一般道で八方睨みに行って以来1年ぶりですが、変化のある良い尾根で楽しめました。
【メンバー】
L.M中、T城、M田
【行動】
1月10日(晴れのち風雪)
0900奥社駐車場-0950西窟尾根取り付き-1140岩峰-1400岩峰捲き終わり-1530 1624標高点-1620 1624標高点を懸垂後BP
1月11日(風雪、大雪)
0830 BP-0950西窟-1100見返りの岩(中退)-1200百間長屋-1400奥社
【記録】
1月10日(晴れのち小雪)
もう零時前なのに、まだ関越を走りながら越後からの転進を決定し、会員宛にメールをする。奥社駐車場を9時出発。今日いっぱい天気はもつだろう。トレース跡を無心に追いかけると西窟尾根の取り付きと思しきところまでも続いている。昨日の跡だろうか。
一時間ほど登ると先行パーティーに追いついた。「この先、渋滞してます」と聞き覚えのある声。S津さんですか?と確認すると「そうです」と帰ってきた笑。A久さんたち、お隣から転進したのか。今日はこの西窟尾根にぶなの会が7名だ。
最初の雪壁はA久パーティーのHTが工作で突破。さすがだ。我々は菓子を食べながら待機する。
雪壁を超えると核心の岩峰部。右からいっている記録があるようだが、A久パーティーが検討したところでは雪のつきかたが良くないようだ。A久さんがすかさず左を懸垂して基部を捲くようによじ登る。さすがだ。我々は体が冷えないよう、風の穏やかなところで温かい飲み物で暖をとりながら待機した。
我々もなんとか岩峰を捲ききると、HTが手の指に違和感を訴えており、そこでA久パーティーとは分かれることになった。
14時過ぎ。目の前にまだ15mほどの木登りが残っている。「やれやれ、A久さん、ついでにこれも越えてくれればよかったのに…」と毒づきながら、ミシミシ言っている倒木にまたがってなんとか雪庇を切り崩し、1時間以上かかって1624ピークへ。その頃から吹雪はじめ、苦労して15mばかり懸垂下降。
うっすらと視界の先に平があるようにも見えるが、もうなんだかよくわからないのでそこら辺をこじんまりと整地してビバークとした。
1月11日(風雪のち大雪)
寝坊した。
まぁ昨晩から降り続いており、20cmほど積もったであろうか。天気がよくないし、昨日の感じからして雪もよくない。雪崩に気をつけて行けるところまでという予定だ。
見返り岩の手前のルンゼでは腰ラッセルで体が泳いでしまう。見返り岩まで辿り着いたが、ここからはちょいちょいロープが必要になりそうだ。
すでに11時。予報ではこのままドカ雪になりそうだし、明日を残してこのまま降りちゃいましょう。中退決定。
百間長屋から尾根に入っていくノール面の箇所では気をつけて下降したが、ちょうど避けた箇所、10mほど目上から幅15m、深さ20cmほどの表層雪崩が起きてしまった。そんな程度でも結構な衝撃で足がすくわれそうになった。
豪雪地帯は20cmぐらいはすぐに積もってしまうから降雪中の行動は随時危険ですね。ほんと。あと、吹雪いている時に動きながらなんか言っても、よく伝わっていない場合がありますね。多少迂遠でも、立ち止まってパーティーみんなでの危険認識の共有をしないといけないですね。(M中)
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