メンバー:M平
・小黒部谷の状態悪く、計画未達。大窓にescapeし、~中仙人谷~馬場島に下山(当初の予定は、小黒部谷~毛勝山~東又谷~片貝発電所)。
・残雪は山の上では少な目(特に稜線近くは少ない)。麓では大目。なお谷沿いはやや大目だが、4月上旬以降の雨の影響で土砂交じりの雪崩跡&沢割れ多し。
<記録>
4/17(金)濃霧
室堂・富山県警詰所 9:17 → 浄土川 → 10:20 雷鳥荘
昼過ぎの天候回復を期待して室堂入り。県警詰所でヤマタンを受領後、室堂山荘傍から浄土川に滑り込む。濃霧のために視界10m以下で非常にキモチワルイ。ブル除雪道に行き当たってからは、それ沿いに滑る。一向にガスが晴れる気配がないため、時間待ちのために雷鳥荘に立ち寄って大休止。
正午頃に一旦ガスが晴れはじめ、剱御前小屋付近まで見え始めた! 大急ぎで山荘内で準備後に外に出るも、再びガスガス。。。月曜は確実に悪天と思われたので少しでも先に進もうと思っていたが、タイムリミット(13:00)を過ぎても一向に良くなる気配がないため、本日は雷鳥荘泊とする。
顔見知りやお初の方々も交えて楽しく宴会♪ 夕方からようやく晴れてきた。
4/18(土)快晴 のち 曇り
雷鳥荘 7:07 → 8:25 剱御前小屋 8:38 → 剱沢滑走 → 9:10 近藤岩 9:40 → 10:48 池の平小屋 11:15 → 小黒部谷滑走 → 小黒部谷1000m 12:20 → 大窓雪渓出合 14:17 → 15:45 大窓 16:00 → 中仙人谷滑走 → 17:38 馬場島 17:55 → 18:53 青少年研修センターのゲート
さっさと朝食を済ませて出発。当初の予報よりも早く悪天になりそうなので(日曜お昼には雨)、ひたすら先を急ぐ。
剱御前小屋は強風、そそくさと剱沢に滑り込む。近藤岩までの標高差1200m弱を快適に飛ばし、ここからはシール歩行で北股~平ノ池を経由し池の平小屋のコルに到着。
小黒部谷を覗き込むと、しばらくは快適そうな斜面が続いている。 が、その先は谷が蛇行しており不明。なんとなく雪が少なそうな予感が。。。
裏剱の景観を堪能しながら滑走準備後、まずは大窓雪渓の出合まで快適にひと滑り。その後は傾斜の落ちた小黒部谷を快調に進むが、早くも標高1200m付近から土砂交じりのデブリが表れ始め、頻繁に板を脱ぐ羽目に。
徐々に谷も割れはじめ、本格的なゴルジュ帯入口の1000m付近でズダズダの様相を呈してきた。。
最も標高の低い折尾谷出合は更に200mほど低いこと(→更にズダズダかも?)、翌日昼からの天候悪化を考えると、最低でも本日中に下山射程内に進んでおかないと辛くなりそうなこと等を鑑み敗退を決める。
さてどこから逃げるか? 手堅いのは出戻りで、今夜は近藤岩付近で泊まって翌日室堂下山だが芸がない。できれば大窓から馬場島に降りたほうが充実するが、単独での白萩川の渡渉は如何に?
大窓雪渓出合まで登り返す間に思案に暮れる。
結局、小黒部谷よりも谷幅が広くて、核心部の標高も若干高い白萩川なら、多少沢が割れていても通過できそうと思われたことから(地形的に側面に巻けそうだし)、大窓から中仙人谷を滑ることとする。
そうと決まったら状態(天候、緩んだ雪質)の良い本日中に下山すべく、頑張って大窓雪渓を登り始める。
雪渓登行中に下を振り返ると、S見Pらしき3人が小黒部谷を滑っていくのが見えた。コールするも聞こえなかった模様。。まあ登り返したトレースがあるので、その先がどんな状態なのか察してくれるだろう。
大窓の雪庇は、中央左寄りの弱点を難なくシールで越えることができた。急いで準備し、風で堅くなり始めた中仙人谷に滑り込む。傾斜は35~部分的に40°程あるが、雪質が良く幅も広いので全然怖くない。快適に滑ってあっという間に三俣。
ここからは傾斜の落ちた谷をのんびりとクルージング。鷹のスワリのゴルジュも、スキーは脱いだがなんとか雪をつないで突破できた。あとは左岸沿いに滑り、馬場島派出所まで。警備隊にあいさつ後、運動靴でゲートまで下山した。
下山後は上市までタクシーで出、松の湯で入浴後に富山に移動。東京行最終の新幹線のお蔭で当日中に帰宅できた~
・大窓からの中仙人谷、雪質もよくて想像以上に楽しめた。最高!
・次の場所から携帯メール(docomo)できた。:室堂、剱御前小屋、大窓、馬場島以降
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