四万十川 滑床渓谷 石鎚山 2010/10/8-11

登山・縦走

2010.10.08(金)~11(土)

四国 四万十川 滑床渓谷 石鎚山

◆10月8日(金)松山の夜 S藤H明

職場からダイレクトに羽田から松山へ。飛行機を降りると、松山は雨でした。あしたは動けないねっということで、今夜はたくさん飲むことにした。愛媛城下のビジネスホテルからタクシーで歓楽街へと向かう。みなさん年齢のわりには、たくさん召し上がります。揚げ物も大好きです。美味しいワインがあって、お刺身も新鮮で、名物の雑魚(じゃこ)天も素晴らしく、なかなか良いお店でした。

◆10月9日(土)道後温泉 S藤H明

朝から、予報通りの雨、今夜は貸しロッジで自炊宴会することにしたので、それまでの時間を観光に費やすことにした。松山と言えば、道後温泉、坊っちゃんです。温泉に入って、夏目漱石が逗留したという簡素な部屋と歴代天皇が入ったという豪華な風呂を見学して、ショッピングなどしていたら、もう時間・・成川渓谷へと向かう。

途中、真珠の館(愛媛はみかんだけではない、真珠も名産品)を見学するが、値段が凄くって、結局「ポンジュース」を買って退散しました。田舎町のじゃこ天工場で買った、できたてじゃこ天はジャリジャリして素晴らしく美味しかった。

ところで、ポンジュースとは、ニッポン(日本)ジュースの略称が正式名称になっちゃったんだそうです。

◆10月10日(日)滑床渓谷 T山T雄 曇り

6:00成川渓谷ロッジ~7:00滑床渓谷万年橋駐車場~7:30雪輪の滝~8:55奥千畳~10:55八面山巻道~11:30~50熊のコル~12:45奥千畳~14:00万年橋駐車場

昨日泊まった成川渓谷とこれから行く滑床渓谷は尾根を挟んですぐ隣合わせなのだが、車では一旦山を下ってR320に出て、時計回りで半周する感じで登山口の万年橋駐車場に着く。整備された広い駐車場であるが連休にもかかわらず他に車も人もいない。

沢装備をして出発。右岸の遊歩道を行く。石畳の道が続く。30分ほどで「雪輪の滝」、展望台に上がって眺める。優雅な滑滝だ。滝芯は滑りそうだが右手の樹林の中から越えられるようだ。この先の大クラの滝にも行ってみたいものだ。雪輪の滝の先から沢に降りるらしいが、ナメもあるが大岩もあって煩わしい感じなのでそのまま少し歩いて「千畳敷」でようやく沢に降りる。名の通りの広い石畳が広がっている。これより滑床歩き、滑、なめ、ナメ。枝沢もナメ。奥秩父の東沢のナメがずーっと続く感じ。

奥千畳からは、二ノ俣に入って、途中で登山道のある左俣を分けて右俣に入る。まだまだ滑は続いているが流れは細くなり、2、3の小滝も現れるがザイルを使うような滝でもない。背の低い笹が出てきて源頭近しと思わせる間もなく、斜面を横切る登山道に出てしまった。これが八面山北側の巻き道らしい。東へ10分ほどこれを辿ると八面山からの尾根通しの道と合流。この辺りはブナの林が美しい。熊のコルで大休止。ここで先のコースを相談。三本杭を越えて行きたいものだが、初見でまた松山まで戻らなければならないことも考えて、ここから下ることにする。

沢沿いの道を下る。道から樹林を透かして見る左俣もずっと滑が続いていて楽しそうだ。奥千畳、千畳敷と歩いて朝歩いた道に合流。下りの歩きがやけに長く感じる。同じ距離歩いたはずなのに登りの滑はあっという間の感じであった。雪輪の滝からは左岸側の遊歩道を歩く。整備された石畳の道を歩いて万年橋着。駐車場には奥千畳で会った団体ハイカーのバスくらいでやっぱり閑散としていた。WEBで話題になっていた猿の姿も見かけなかった。

前日は宇和島の海沿い経由であったが今日はいつの間にかカーナビに導かれて歯長峠の山越えルートだった。そして今日も”0円”の社会実験高速で松山に戻る。松山市内の比較的豪華な温泉宿に泊る。

◆10月11日(月)石鎚山 S藤A子 晴れ

7:20ロープウェイ下駅着~7:30ロープウェイ臨時便~7:40ロープウェイ上駅出発~7:55成就社~9:00夜明峠~9:50~12:00石鎚神社(天狗岳往復、渋滞)~13:55ロープウェイ上駅着

石鎚山のコースタイムは往復6時間。また、百名山で人気があるうえ、鎖場が多く、登頂には大勢の人で渋滞するという。

松山市内から車を飛ばし、朝一番のロープウェイ乗車をめざす。ロープウェイを降りると、信仰の山らしく、参道から鳥居をくぐって、登山道となる。ゆるやかに1時間ほど登ってから一旦、鞍部まで下り、そこから先がいよいよ急登となる。遠く正面には、紅葉でパッチワークのように赤や黄に色づいた石鎚山がそそり立っている。あんな所まで時間内に登れるのだろうか?帰りの飛行機の時間があるので、誰もが一抹の不安を感じている。

石鎚山名物の鎖場登場!巨大な鎖と鎖は鉄の輪でつながっている。その輪を足場にして登る人もいる。ピークを越えると今度は鎖場を下る。スタンスが豊富なので、見た目より難しくはない。 その後は、2の鎖、3の鎖と続く。3の鎖は、垂直で距離も長く、一部、怖い所もある。手もだんだんパンパンになって疲れたぁー、しんどいなーと思っていると頂上山荘に着く。

山頂は広く、大勢の人が山頂からの眺めを楽しんでいる。のどかな日本の秋の風景だ。ところがその先にヤセ尾根が続き、その先の天狗岳がよく山の雑誌などに掲載されている石鎚山の姿だ。天狗岳、南尖峰まで足を延ばすことにした。ところが、両岸スッパリ切れ落ちた一枚岩をトラバースする所があり、そこには鎖がまったくない。きゃー、怖い~~!今までは散々、鎖があったのにぃ・・・不思議に思って後で地図を見ると、天狗岳、南尖峰のルートは、点線ルートであった。頂上山荘に戻ると来た時より大勢の人であふれかえっていた。帰り道でもここは、渋谷か新宿と思われるほどの人・人・人であった!

どうなることかと思った石鎚山登山。無事、時間内に登ることができた。振り返ると、紅葉で色づいた形の良い石鎚山が堂々とそびえていた。さすがに歴史のある名山!機会があれば、今度は違うルートから訪れてみたい。

松山は、初めて訪れる地、今回は道後温泉の観光、滑床渓谷の沢登り、石鎚山、グルメなどなど・・盛りだくさんの3日間だった。高速道路から眺めた瀬戸内海は、のどかでゆったりしていた。

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労山(日本勤労者山岳連盟)加盟 ぶなの会の公式HPです。

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