メンバー:Y田L、H部、M藤
11/21
坂巻温泉7:50–>徳沢11:30–>水俣乗越16:00–>標高1900m18:00(C1)
11/22
C1 5:50–>北鎌のコル7:40–>独標取付10:00–>16:00槍ヶ岳–>16:30肩の小屋(C2)
11/23
C2 6:10–>横尾10:00–>14:00坂巻温泉
初日
山行前日になりゲスト参加の2名が不参加となりバタバタするも出発。
今回は最終日の天気が怪しいのでなるべく前倒しで進めたい。
土曜日、坂巻温泉に車を置いて歩いて釜トンネル~上高地。大正池に映る穂高が美しい。
無風快晴。
雪のあまり付いていない黒い明神を眺めながらひたすら平地を歩いて横尾へ。槍沢小屋でスニーカーをデポして進むもまだ雪なし。
けっきょく槍沢から離れ、水俣乗越まで上がったところで反対側の北側斜面にちらほらと残る雪が出た、くらい。
けっこうなザレ斜面を迫る夕闇から逃げるように先を急ぐも間に合わず、真っ暗な中水場に辿り着き終了とする。
二日目
日の出前からの行動。
テンバから少し下ると北鎌沢出合だ が、なぜか明りが見える。
同じく北鎌尾根に向かう大田山の会の二人組で、昨日は中房温泉から貧乏沢経由で入ったらしい。
こんな時期に入るモノ好きが他にもいるとは…。
北鎌沢を右俣に入るくらいまで抜きつ抜かれつするも、ほどなくついてこなくなる。
沢は涸れ沢を想像していたが、以前来た梅雨明けの7月より水量が多かった気がする。かなり上まで水が出てた。
尾根に乗って北鎌のコルから少し進んだあたりから雪がつき始め、しかもところどころ凍っており、滑る。
ちょっと早いかなと思ったがP8手前でアイゼンその他を装着。
独標はM藤さんがいけるというので左に回り込んで直登ルートを選択。
最初の凹角より稜線へ上がってからのナイフリッジが怖かった。
その後はすっか り雪の付いた稜線を右往左往しながら進む。視界はあまり良くない。
偵察に来たはずなのだがイマイチ成功ラインが見つけられず迷ってた気がする。
P15手前の前回最終到達地点でボロボロになったプローブを見つけ、4年越しの回収。
そのあとは比較的見覚えのあるラインをトレースし、雪の上をひた進む。
大槍の登りではM藤さんにお助けだしてもらいつつも結局ロープなしで穂先へ立った。
眺望良好…しかし、16時…
本日の下山は断念してしばらく眺望を満喫したのち肩の小屋へと向かう。
避難小屋には上高地から上がってきた4人組が酒たっぷり鍋パーティ。
予備食の我々はテントに閉じこもって宴会したのち就寝。。
三日目
天気が悪くなる前にとっとと降りるぞ、ということで 明るくなってきたらすぐ出発。
でも星は見えてた。
思っ たより堅く締まった雪がついておりアイゼンないと危ない感じ。
殺生小屋の下ぐらいでだいぶ雪も減って緩んできたのでアイゼンをはずす。
下るにつれ景色がだんだん初冬–>晩秋へと変わっていく。
槍沢小屋でスニーカーに履き替えると感動的に足が軽くなり、あとはひたすら歩くのみ。
飽き飽きするほど歩いて上高地。休憩してると後ろからたくさんの人が。
奥穂南稜やら涸沢宴会やらしてきた人たちで、雪はさっぱりだったらしい。
坂巻温泉まで歩いてようやく終了。はー長かった。天気もってよかった。
<感想>
北鎌のコルから槍までは夏道だと4時間ということだったが、見事に倍かかった。
これでラッセルとか入るとさらにかかるわけだ。アシの揃ったメンツだけで結果的にはよかったかなと。。
雪がついててルートがわかりにくいところも多く、いまいち偵察になったかどうか微妙な感じではあったが
事前トレにはなかなかいい感じというか、これ自体がビミョウに満足度の高めな山行になってしまった。
あと10日ほどで本番出発のため絶賛準備中。
雪がないがどうなるのか…つか渡渉できんの?という不安の日々です。
※本番の記録は コチラ
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