メンバー:A山L、T内ま(記)
快晴の宝剣岳を登ってきました!青い空と美しい雪の稜線を眺めながらの登はんは最高でした!
08:00 千畳敷
(取り付き手前に幕営装備をデポ)
09:00 取り付き
09:40 登攀開始
13:10 トップアウト
14:55 千畳敷
【取り付き】
取り付きはすぐにわかったものの、ルートは、右側に回り込む、直登、左側に回り込む、と3つ考えられ、しばし観察。
・右側:ここだと思うものの、雪がないので回り込むのも少々こわい。支点は古びたリングボルトひとつ。傾斜がきつく、草と細い木で支点を取っていく感じで、個人的には、クライミングシューズでもややビビるかも…。
・直登:段差ははっきりしているがやや被っている。支点がない。クライミングシューズなら行けそうだけど、アイゼンでは厳しそうに見える。
・左側:私は見ていないのですが、A山さん曰く「出だしが悪い」
【記録】
[A山追記:下記で50メートルとあるものも、50メートルロープだと余裕ないかもしれませんので、ご注意のほど。]
・1P 50m A山
(リード:アイゼン、フォロー:アイゼン)
右側に回り込んでスタート。足下の雪が崩れるので慎重に回り込む。傾斜がきつく、草付きも薄く、朝一からなかなかシビア。
カムと細い木で支点を取って10m登り、右側の岩に乗り上げて「お尻で座る」。
[A山追記:右側に乗っ越す下に支点あり。つまり2ピッチ連続で登りました。左側に乗っ越すこともできるようですが、出だしのハーケンが手で抜けたのでやめました。]
ここからは傾斜が落ちて岩と木、雪融け水にまみれたルンゼを抜け、岩場を左上し、垂壁の下まで。
・2P目 40m T内
(リード:アイゼン、フォロー:アイゼン)
登山大系によると、「人工だが、できればフリーでいきたい」ところから始まる。
大きめのスタンスに立つと頭の上にホールドが見えるけれど、手を伸ばしてもあと数cmが届かない…(記録者T内身長152.5cm)。
とは言え、小さいながらもスタンスはあるので、足下をよーく見て、「足を上げてから手を伸ばす」を繰り返せば、こわいというほどでもなく。
マントリングのほか、膝で乗り上げる技も駆使する。
[A山追記:核心登り終わったあと、ナイスクライミングという声が思わずでました。T内さんの精神力には前から脱帽でしたが、今回も脱ヘルメットです。手袋なしでしたが、花こう岩の大まかな摂理はアイゼンではなかなかのものでした。]
こんなことを20m繰り返したので、「チビっ子はアルパインで不利だ~」と思わず何度も言っちゃったけど、リッジ沿いに登るのはとても気持ちが良かった。
それを過ぎると雪の斜面となり、今度はハング。ハンドサイズのクラックがハングまで伸びている。ハング下にはお助けスリング二本。
右を覗き込むと簡単そうだけど、A山さんは難しい方に行ってみたいかなぁ、と思って直登を選び、何度かフリーを試みるも、「あきまへん」と早々に見切りをつけて、スリングを掴んで登る。
結局、後から来たA山さんに、「直登ちゃうやろ、右に回り込んだ方やろ…」とブツブツ言われる。
3P目 30m A山
(リード:冬用登山靴、フォロー:アイゼン)
オケラクラック!
雪はついておらず、スッキリとしたクラックが、青い空に続いている。
A山さんはアイゼンを外して臨んだものの、登山靴が入らないため、カムでA0しながら抜ける。足がキメられないので、見ている方はヒヤヒヤ。
フォローは、クラックにアイゼンを引っ掻けて体を上げていった。
クラックの後の岩場も見た目より悪く感じた。
[A山追記:手はフィストサイズばち効きですが、いかんせん足ジャム効かずキャメ3をずらしずらしのA0でした。残念。ひとつのキャメ3を連続して使っていたのでプアプロになってしまい、途中のチョックストーンのスリング投縄支点で助かりました。]
4P目 50m T内
[A山追記:登山大系では残り100メートル以上あるとありますが、きっちり50でした。]
(リード:アイゼン、フォロー:アイゼン)
岩→雪面→ナイフリッジとバラエティーに富んだ楽しいピッチ。宝剣岳の頂上で終了。
◎オマケ→宝剣岳頂上でA山さんをビレイしていると、同じタイミングで一般道から登ってきたおじさんが、頂上の上の岩の上に立ち、見事な歌声を聴かせてくださいました。しかも、登山者の安全をお願いする唄を!
諏訪の御柱の唄だそうです。
\これからも安全に登ろう!/
※すべて素手。雪はところどころ残っているものの、岩にはついていない。
【感想(T内)】
人工のところをアイゼンで抜けられた~!(素手だけど)
今期のアイゼンワーク集大成として満足です(^^)/
もっと岩+アイゼンのところに行きたいな~
楽しいな~♪
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