メンバー:A山L、T内
7:19 登攀開始
10:30 1ルンゼに合流したところで終了
(A山さんが無線を忘れたため、休憩なしで急いで降りる。絶景だったのに。。)
11:30 懸垂終了
昨日のレスト日に白壁カンテのカンパネラに取りついている人をずっと双眼鏡で見ていた。グレードは13b。とても自分の登れるレベルではないが、あのスキッと立ち上がったカンテで何度も何度もふるい落とされながらもトライしている姿をみて自分も別のルートを登りたいと思った。
よってジャンダルム飛騨尾根はカット。
・1p Ⅳ+ 55m A山
錫思杖戯(5.11a AA2+)をトライする山登魂pを見送ってスタート。見知った顔だ。前よりかなりグレードアップしている。精進の証だろうか。自信が顔に出ている。昨日は深夜特急(5.11+)をこなしたらしい。それも双眼鏡で見ていた。
出だし少し濡れていたが、上がれば問題なし。
今日もピンはほとんどない。キャメ、エイリアンが大活躍。
左の凹角から大テラスへ。
・2p Ⅳ+ 30m T内
残置あるにはあるが、積極的にNP使用。これも精進のひとつ。でもちょっと多いと思ったので下から声掛けする。
するとそこからランナウト。言わないほうがよかったかと悔やむ。
ただ本人はハーケン忘れて、NPも取れず、困っていたことがあとでわかる。
箱型ハング右端のビレイ点まで。
・3p Ⅴ+ 40m 10a A山
人工のピッチ。
ビレイ点から見上げると、自信がなくなってくる。 アブミ2台をギヤラックにつるす。そして突撃。
快適なフェースから、凹角にはいる。
難しくないし、残置もいっぱい。楽しくなる。
もちろん吠えない。
最後、左の木登り区間に入る手前がいやらしかったがなんとか越え、大木のビレイ点へ。
T内さんに評価してもらう。「テンないなあ」
いやいや、これだけ長かったら小川山やったらテンやで、
と半ば無理やり10aの評価。
※T内注:冗談ですよ-、ムーブ的にも、10aあっても良いと思います!屈曲していて先が見えないし。
・4p Ⅲ 10m A山
1ルンゼ4p目の終了点まで、あと20mくらいかなと思って、岩を乗っ越すと目の前にあった。
整備されたペツルの終了点。大好き~。
喜々として懸垂し、合宿を締めくくった。
【感想(T内)】
またしても記録があまりないルート…人工もあるらしく、ドキドキしながら取り付いたところ、思いがけず気持ち良く、楽しいルート!\おすすめ/
周囲はまっすぐな壁なのに、自分たちの行くルートだけが、いい具合にカンテになっていたり、木があったりして、大自然に一体化させてもらえる感じ。
ハーケンの受け渡しを忘れて、リスがあるのに中間支点が取れず、「困った困った」と思いながら登ったのもご愛敬。
まだまだ「安全」と「スピード」の兼ね合いが難しく、アルパインヌンチャクをそのまま使うか伸ばして使うかということもとても迷ってしまう。A山さんの中間支点の写真を撮りまくったので、それを見ておさらいしようと思います。