・アプローチ
赤岳鉱泉を過ぎ中山乗越手前の橋のところから北沢沿いに入る。
三叉峰ルンゼに入り、開けたところで、左の雪壁を登って尾根に上がる。
尾根を進むと岩場が出てくる。
・1P目 15m III級 (N野)
灌木にアックスをひっかけて岩場に乗り上げる。
岩場の右側面を進み、ルンゼ状を越えると、大木のすぐ先に岩壁が見える。
大木のとこでピッチを切る。
・2P 35m III級 (S木)
岩壁を右上する。
スラブの雪面と草付きを登るのでダブルアックスがよい。
ハンガーボルトがあるとこが、このピッチの終了点だが、雪で埋まって気づかず、少し先まで行ってピッチを切る。
・3P 50m III級 (N野)
行き過ぎているため、左上ぎみに登る。
ここは灌木登り。
すぐになだらかになり、てくてく歩いて適当なところまで。
・雪面歩き
コンテで進む。
この日は、快晴、無風、積もったばかりの雪。
素晴らしいコンディション。
・中間の岩場 10m III級 (S木)
しばらく進むと岩場が出てきた。
巻くのだろうか?よくわからない。
一段上がったところの岩をビレイポイントにして登る。
岩場は脆く、ピンは取れず、微妙なクライミング、結局ノーピンで抜けた。
草付きにイボイボなら取れたかもしれない。
・雪面歩き
また雪面歩きになり、コンテで進む。
チムニーがくっきりと見える岩峰の基部まで。
・4P 45m IV級 (N野)
チムニーは中間部に乗越しのあるちょっと怖いとこがある。
ここはピンが見当たらなかったので、岩の隙間の氷を削ってトライカムを決めて抜ける。
上部にも乗越しがあり、スリングが見えるが、凍り付いてぐちゃっとなってて、どうにもならない。
チムニー内で慎重に体を上げていくと、乗越しの先にどガバがあって、なんとか乗り上げた。
・下山
稜線はさすがに強風。
岩陰でロープをたたんで、地蔵尾根から下山。
・感想
2014年1月号の岳人で紹介されていたルートで、そのうち行ってみようと思っていた。
最後のチムニーはなかなか面白かった。
この日は強風の予報だったので、ぬくぬく装備で行ったが、稜線に出るまでは風もなく、陽当たりも良好で、とても快適だった。
とにかく良い天気で、絶景のなかの登攀ができてすごい満足。
アプローチはちょっと迷って時間をくったが、石尊陵とかかれた赤テープの二俣を左に行けば正解。
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