■メンバー
L K野、M井、A山
■タイムスタンプ
4 日(土)天気:無風快晴
6:55 土樽駅発
10:45 幕営地(1250m 付近)
5 日(日)天気:朝晴れ後曇り
4:00 起床
6:20 幕営地発
6:30 荒沢山
7:20 ホソドのコル
10:45 足拍子岳
13:10 道路着
土樽駅の駐車場は運よく空いていた。身支度を済ませ夜明けとともに出発。除雪は魚野川を渡った所で終わり、雪壁が行き止まりのように立ちはだかる。早速ワカンの出番だ。
A山さんはスノーシューで学生 2 人はワカン。出だしはスノーシューに活躍してもらおう。
川沿いに少し歩いてカドナミ尾根に取りつく。記録にあった小屋は燃えてしまったらしく跡形もない。尾根末端の斜面は雪深く腰ラッセル。ノートレースで最高だが調子だと今日のテン場に着くのかな…と思いながらローテーションでトレースを延ばしていく。
標高 800mを越えてくると雪が締まってきて膝程度のラッセルになってきた。そこからテン場までラッセルに苦労することなく高度を稼ぐ。快晴で翌日の荒沢山から足拍子岳の稜線が一望でき、懸垂箇所のホソドのコルはスパッと切れ込んでいてスケールは小さいが穂高の大キレットを彷彿とさせる。
荒沢山直下で斜面を整地して快適なテン場を建設途中、トマのパーティと出会った。2 月の記録は少ないし誰も登って来ないと思っていたが以外に来るのか。
一段落してまだ正午過ぎ。時間が有り余っているので昼寝した。日差しが気持ちよく寝心地が良くまるで春山のような一日だった。
翌日M井シェフ作のオサレパスタを平らげパッキング。明るくなるのを待ってからテントを畳みアイゼン、ガチャ類を準備。予報だと 10:00 辺りから下り坂で最悪雨。足拍子を越えるまでが勝負だ。荒沢山山頂から少し下っていくと稜線は次第に細くなり、両側は切れ落ちている。「雪稜だ」。
写真で見るのと迫力が全然違う。西側に発達した雪庇に気を付けながら着実に進む。終始トマパーティの先行トレースがありルート取りの勉強をさせて頂く。
程なくしてホソドのコルの懸垂ポイントに着いた。向かい側の雪壁を登る姿が良く見える。20m下降し、コル先行パーティが登るのを見届けてから雪壁に取りつく。K野リードで登るがトレースがあるので特に難しい所はない。適宜ランナーを取り、木の根をビレイ点に 50m一杯でピッチを切る。その先雪庇に亀裂が入っているのでロープを延ばした。
細かいアップダウンが続く。暫くして再び亀裂が雪庇平行して走っており、M井さんにロープを延ばしてもらう。直後の小さなナイフリッジ越えは少々緊張した。コイドのコルを過ぎると足元が広くなり、吊尾根を渡り切ったようだ。足拍子岳南尾根からのパーティが見え、結構人が入っていることが伺える。空模様は一面灰色でそろそろ降ってきそう。
幸い視界はあり関越や周辺の山々が望める。もし、ノートレースでガスっていたらもっと時間が掛かっていたかもしれない。
山頂直下の急斜面をこなし足拍子岳山頂で記念撮影。濡れたくないのでさっさと下山に取り掛かる。1 月の中野 P の記録によると南峰下に露岩があり、懸垂が必要との情報を聞いていたが岩は埋まっておりバックステップで下降出来た。1230mのコルで一本取りトレース通り下っていく。
1000m辺りから雪が無く地面が露出して歩きづらい。尾根一本違うだけでこんなに積雪量が違うのかと一同驚きが隠せない。先日の晴天で溶けたのか?足を取られながらも 13 時過ぎに橋の前に出た。
天気は意外にもって濡れずに済んだ。どうやら南岸低気圧で発生した雨雲が国境稜線で堰き止められていたようだ。流石分水嶺。お互いに握手を交わし、ぽつぽつ雨粒が落ちる中、土樽駅に向かった。
■リーダーコメント
無事ぶな雪山リーダーデビュー出来ました。
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