L,I藤K太(記)、K池M美
■タイム
10/10(晴雲多、風強 – 1500m上ガス時折雨)
9:00 白毛門駐車場 発
12:30 東黒沢~ウツボギ沢を隔てる稜線コル
13:10 ウツボギ沢 出合
13:55 ナルミズ沢 出合
15:00 大石沢 出合
17:00 1605m 草原(泊)
10/11(ガス強風雨/非常に寒い)
(予定4:00→)5:00 起床
(予定6:00→)10:05 発
10:55 大烏帽子岳
15:05 1774m 檜倉山
10/12 晴(テント凍る)
3:00 起床
5:35 発
7:30 檜倉~柄沢山コル(最低鞍部手前コル)
8:00 檜倉沢(下降)
11:00 登山道
12:00 清水集落
・稜線
尾根通しに登山道跡が有るが、複数の植物が絡み合い非常に歩きにくい。蔦、石楠花などは自由に生えており流
れが全く読めない。常緑の植物が殆どのため、紅葉後に藪が薄くなるかどうかは不明。また、巻いたり藪の少な
い踏み跡が一部確認できる為、見通し次第で効率が著しく変わる。東面は笹、草原が多く効率が良いと思われる(遅
くまで残る雪庇の性か)。残雪期は東面の雪庇が著しく行程が伸びる。
・檜倉沢
注意点なし。上部は笹の小沢。中部は開けて明るい。下部はゴルジュ、3~5m滝で変化あり。途中にある国道291
は、廃道に近いと思う(後日調べた所、現役の国道ですが、完全な廃道状態)。
・東黒沢
下部はどこが滑るか判らないので気を使う。乾いていても滑る岩あり。確保なし。分岐に赤テープあり。地形図
より複雑、水量が多い性か二股が多かった。
・天候
経験上、天候の良い日はあまり無い。ガスは日常、風雨、雷雨など。また、視界が悪いと稜線を外しにくく行程
も延ばせないし、迷ったときに戻ることも難しい。今回は尾瀬方面で冠雪した山があった。11日朝方にミゾレ雨。
9月はブヨが多かった。
・備考
季節次第だが、藪が濃い間は条件が良くて2泊3日全日行動(記録は少ないが無雪期1泊2日~2泊3日)。白毛
門経由の登山道とナルミズ沢の所要時間はあまり変わらない。下降沢は登山体系(越後)参考可。水は稜線の池塘
が利用できそうだ。移動は公共交通機関。
■コメント K池
地図上で、あるいは登山道から眺めて、どうなっているのかな?とふと興味を引かれた場所。道無き山中に踏み
入って、そういう場所に自由に行けるようになりたい。そう思ってぶなに入会したものの、4ヶ月経過しても自
分には何の進歩も無いことに焦りを感じていた。そんな中今回の山行が救いになった。I藤さんの言葉を借りれ
ば、ついてくだけじゃない、自分の山。その中で実践する地図読み、藪こぎ、沢と尾根を繋ぐこと。鮮烈だった。
シーズンの終わりになってようやく、物理的にも心理的にも、目標に向かって最初の一歩を踏み出す事ができた
ように思う。それは独りでは出来ないことだった。I藤さんありがとう。
■コメント I藤
無雪期4回目となる谷川-巻機の縦走。記録にもならない山行だが、この稜線が私の原点。初めてあの稜線に踏み
入った時の畏怖は今でも鮮明に思い出せる。それから6年。今回も予定通り行けなかったが、残念ではない。少
し前進し、敗退の沢下降により、ほぼ全行程が登山道以外となった。それは、あの山の普段知りえない一面を見
れる機会でもあり、そんな道を辿れるようになったという事でもある。これまで単独行だった。力も仲間も無か
った。そんな行程が踏めたのも仲間や会のお陰だ。
だが、実は仲間を募る時、躊躇いもあった。どんな山行でも仲間と行く以上、力のある方が主導し、力のない方
が敗退するという事実。また、仲間や山に入る人間が多いほど問題もある。踏み跡の有無、分けられない労苦。
良い意味でも悪い意味でも、精神・物質両面で、山本来の姿は失われていく。
そんな気持ちはあったが、実際は良い山行ができた。普段少なからずある「誰の山かわからない」山行。その中
で少しでも「私の山」を求めながら山に行く。いつかの私の山のために。きっと、K池さんも同じ気持ちで山に
向かい合ってくれていたからだと思う。実際、対等な立場で山に接せれた。
「私の山」から「私達の山」へ。そんなことを思いながら、清水へ向かう明るい森を歩きながら、私の気持ちも
明るく清清しかった。ド藪の中でも笑顔で明るくしてくれるK池さん。助かりました。どうもありがとう。
毎日、果実が食べれました。イチイは粘り気があって新鮮な食感でした。
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