[メンバー]
I文、リーダー、さとけん、ツカじ、よりより
[行動経過]
9/14(土):第一ゲート09:35-小倉谷出合13:05-テン場(C1/1395m)16:50
9/15(日):テン場(C1)07:20-テン場(C2/2085m)16:10
9/16(月):テン場(C2)07:00-笠ヶ岳(2897m)11:00<休憩>11:45-中尾高原口17:15
[報告]
初日は第一ゲートからの歩きが長い。今回は残暑で暑く辛いアルバイト。
途中で橋が落ちていて工事現場を通過しないといけない。
「関係者以外立入禁止」とあり、工事の人に断って無事通過。
野郎だけだと通過できないかもしれない!笑
出合まで3時間半。朝のんびりだったので、暑さでやられた。
最初の難関と言われる小倉谷出合での渡渉は、幸運にも石の上に上手に乗れば腰ぐらいの水位だった。
ただ石に乗りそこねると胸まではいく。やや拍子抜け。
小倉谷に入るとザ・グラビア沢というだけある。白い花崗岩とエメラルドグリーンは素晴らしい。
やはり太陽にグリーンと白がキラキラ輝くときに入渓するのがオススメ。
初日は標高1400m手前付近にテン場敵地が2つはある。
手前の方が一般的なのかもしれないが、天気ももつ予報なので開放感のある河原に泊まった。
増水がなければ、広くて最良物件と思われる。
薪も豊富で大焚火を楽しめた。
2日目がハイライトの大ゴルジュ帯だ。
早々に15mの淵。いきなり深くてすぐに泳ぎを強いられる。
ただ、この淵は完全にトロ場の上、ルートの右岸は微妙に上流への流れがあって簡単に泳ぎきれる。
CSまで行かず、右岸の弱点をついて上陸すればロープいらないぐらいだが、
淵の流れは何があるかわからないのでロープは出すべきだろう。
その先の右岸支流から流れ落ちる落差30mの滝は豪快で、上部だけが朝陽に輝いていた。
このすぐ先がもう一つのポイントで、沢は左に向きをかえ、釜をもった6m滝があるが落口はみえない。
先程の淵と同様に右岸から行ける。こちらはいったんちょっとつかるが泳ぎはない。
奥まで行き滝の手前のカンテを登る。残置のハーケン、スリングもある。
一段あがれば滝の左側の水流沿いでも行けそうな気がする。
バンド状を進んで落ち口の先に出るが、最後の出口がちょっと悪いので、慎重に抜ける。
もう少し登って懸垂で降りる記録もある。
これで大ゴルジュは終わりになる。
40mの大滝は左の笹薮を巻くのだが、手前から巻き過ぎたのかちょっと時間がかかった。
両門の滝の上の尾根を乗っこすところもルーファイは難しくない。
テン場は標高2085mの右から支流が入り込むところ。すぐ先が滝で稜線も遠望できる絶好の場所だ。
5人泊まるために、タープを2つに分けてはった。
河原沿いに3人寝るため、ちょっとした石積みをして寝床を確保。
心配していた薪は支流側で収穫できた。
3日目はスタートから滝の連続。どれも登れて楽しめる。
最後の詰めはガラガラなので、お互いに落石を注意して好きなルートを登る。
左寄りに行くと祠、右寄りに行くと山頂から一弾下がった肩に出るようだ。
下山は抜戸岳経由の方がエアリアのコースタイムで30分短いが、今回は車のデポの関係でクリヤ谷に降りる。
標高が高い割には蒸し暑くて半袖で下山開始。
入山時のGPV予報どおり、途中から霧雨が降り出すと一気に体温も落ち着く。
笠からの5時間半かけての下山は長かった。
[備忘録]
・今年の8月の記録でも小倉谷出合での徒渉は水量が少なかったようだ。(梅雨や台風の影響が小さかった)
・大滝はたくさんあるが基本的には歩きの巻きで、ロープを使った滝の登攀や巻きはほぼ無い。
・巻き道もなんとなく踏み跡があってルーファイでの苦労はあまり無い。
・基本的には開けた沢なのでテン場も豊富。9月はブヨもあまりいない。
・ロープはあまり使用せず、30m1本でも行けそうだが、細かい乗越しのためのお助けロープはあった方がいい。
・カムとアブミ(もしくは代用スリング)は役に立った。
・禁漁なのは残念。魚影はあるが型は小さそうだ。
・1泊で抜けるには、足が揃っていて初日から早朝出発が必要で2泊3日が無難。(打込谷下降も3泊4日が無難)
・駐車場には苦労した。新穂高は前日の平日金曜にすでに満車には驚き。
錫杖に行くときに使う中尾高原口の駐車場になんとか1台確保できた。クリヤ谷の方が30分遠いが仕方なし。 ※駐車場近くの「ひがくの湯」にも1泊2日なら駐車できるようだ。(要予約 )
コメント