【メンバー】たもしま(M山、えびちゃん)L(記)、S田(トーマス(仮称))
【タイム】
○10/3
6:24 駐車スペース出発
6:32 遡行開始
7:04 カグラ滝下
9:27 サナギ滝下
10:34 サナギ滝上
12:07 大滝下
14:06 唯一のスノーブロックのあった滝の下
17:02 行動終了
○10/4
6:16 遡行再開
6:40-7:06 越後駒ヶ岳山頂
7:40-47 グシガハナ
9:35 十二平
10:04 駐車スペース帰着
【ヤマレコ記録】(GPSログ、遡行図あり)
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2627497.html
9/12に練習山行として蛇子沢左俣を遡行し、満を持して9/26-27にオツルミズ沢へ行こうとしたが、残念ながら雨予想。天気の大丈夫なところを求め、天竜のハンガレ沢や鳴瀬沢に転進(これらについては、簡易な記録をヤマレコに掲載)。
翌週、またしても微妙な天気予報だったが、逡巡した後オツルミズ沢遡行を決行。曇り予報だったためガスりを懸念したが、結果としては高曇りでまずまずの天候で、今年の集大成として、ゴルジュをすべて突破して最高の遡行を楽しむことができた。
最初の滝、随分ぬめっていて登りにくく、この先ずっとこんなにぬめっているのかといきなり憂鬱になったが、これは杞憂だった。
最初の滝を登ると、すぐにゴルジュとなる。いきなり泳いだ後突っ張りで登り、悪めのスラブをトラバースする羽目になる。
カグラ滝は、快適にフリーソロで登った。序盤からこんな大滝が出てくるなんて、素晴らしい沢。
カグラ滝の上のこのゴルジュもシャワーを浴びながら直登。そこそこに登り応えがあって面白い。
快適に登れる滝がこれでもかと続く。遡行図を描きながら遡行。
登っていくと、サナギ滝が見えてくる。でかい。
サナギ滝の下部・中部は右岸を巻き気味に登り、最上段は定石通りに水流の左のクラック沿いに登る。傾斜が強いのでロープ使用。残置ハーケン豊富で、持って行ったカムやハーケンは使わなかった。結果として、メインロープはここでのみ使用。
サナギ滝の上のゴルジュは、狭い。ここにも突入していく。
ゴルジュの中にはハングした滝があり、ここは大西さんも巻いているが、カムにアブミをかけて人工登攀で突破。しかしS田は登れず、小さく巻くことに。
カムエイドの滝の直後にある滝。通常はまとめて巻く滝だが、これがかなり難しく、苦労して左壁を登った。オツルミズ沢で一番難しい滝かもしれない。
大滝もフリーソロで登る。下段で水線に近いところを登ったS田は苦労していた。ある程度手前から登り始めるのが無難。
大滝の上も、快適に登れる滝がこれでもかと続き、気分は最高。
幕営適地もあったが、まだ時間が早いので素通りする。
雪渓に埋まっていることが多い箇所を抜け、左のルンゼから巻く人が多いこの滝は、右壁が快適に登れた。高度感は強いが容易。
滝上から見ると、滝下にほんの僅かだけスノーブロックが残っていた。
巻く滝も出てくるが、草つきを巻こうとすると滑りやすく、意外と悪い。ハンマーのピックを挿しながら登った。出来るだけ露岩を巻いた方が良い。
徐々に傾斜は緩み、癒しの渓相になってくる。草紅葉も出てきて、登ってきたことが実感される。そろそろ幕営したい気持ちになってくるが・・・
調子に乗って登りすぎたせいで結局幕営適地は見当たらず、源頭部の草付きの平らな部分でタープも張らずに寝ることに。薪もなく、標高も高いため寒い夜を過ごす。かと思いきや、筆者は手に入れたばかりの高性能シュラフのおかげで、シュラフに入っている間は暖かかった。幸い、雨も朝露もなかった。
夜が明け、行動を開始する。時間があり余っているので、水場から登山道に出ることはせず、そのまま沢を詰めて直接駒ヶ岳山頂を目指す。
そして、殆ど藪漕ぎもなく山頂に到着。
下山しながら多くの沢を俯瞰した。水無川北沢には、まだ結構雪渓が残っていた。寡雪の今年でこれだけあるのだから、無くなることな無いのだろう。
真沢祓川の幣ノ滝も良く見え、次はあそこに行ってみたいと思った。
長い極楽尾根をひたすら下り、オツルミズ沢出合に戻る。
「もう一周する?」などと冗談を言いつつ、充実した気持ちで山行を終えた。
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