[メンバー]S田L、K代、M山
8/8(土) 池郷川出合7:40~池郷川下部遡行~12:00不動滝上堰堤~16:30ネジレ滝先取水堰堤~18:00皮張谷出合から南の林道に上がる
8/9(日) 6:20林道~7:00皮張谷出合~池郷川中部遡行~7:40コンコン滝上吊り橋~13:20大又谷出合~池郷川上部遡行~17:20横手小屋谷~19:40林道に下山
折角の三連休は、関東近郊は雨予報だったので、三日間天気が安定しそうな関西まで出かけてきた。
8/8(土)
墓地横に駐車し、踏み跡を辿って河原に降りる。10日前まで雨続きの後雨は降らず減水している状況。河原の石はぬめりが酷い。一瞬フェルトソールにすべきだったかと思ったが、結局登攀シーンではラバーソール有利なことが多かった。
入渓しすぐに不動滝ゴルジュが始まる。水量は平水より少ないと思う。釜を泳いで入口3m滝右岸を登る。
深いスリット状7m滝は通常右岸カンテから巻かれるが、水量少なめなので直登を試みる。M山リード。一生懸命泳いで取り付き(大変)、シャワーに耐えながら水流右端をA1で突破。アブミの回収も苦労する。
狭い淵の先に不動滝が現れる
不動滝1ピッチ目は右壁をクライミングシューズに履き替えてS田リード。バンドまで上がりトラバースし、一段クライムダウンする箇所ではカムにアブミでA1。ヌルヌルでフリー突破はできなかった。トラバース先の凹角を登り、さらにトラバースしたテラスでビレイ。
2ピッチ目は5m程度、念のためお助け紐を出して登る。
堰堤を右の階段から越す
堰堤上はしばらく平凡な感じのところを歩いていく。
3m滝は水流横を空身で登り荷揚げ。
エコ滝8mは巨大な釜を泳ぎ右壁に取り付こうとするも、エイドが大変そうで諦める。滝の水流すぐ左のカンテから直登した。抜け口が渋い。釜区間が長すぎて50mロープぎりぎり。
ネジレ滝15mは巨大な釜を泳いで、滝下テラスに立つ。K代さんリードで滝左壁を登る。中間部はフリクション登攀でフリーで行くには思い切りがいる。
洞窟状の美しい滝だ。
取水堰堤を越えると、本来の池郷川の水量に増えて迫力ある感じになる。
水と戯れながら楽しく遡行し、皮張谷出合で本日の行程を打ち切る。林道まで登り、車に帰った。
8/9(日)
昨日の続きで皮張谷出合から遡行開始する。
コンコン滝は左岸から淵に飛び込み、右岸大岩の隙間を潜って登った。
石ヤ塔を見上げる巨岩帯をしばらく行くと、中部ゴルジュが始まる。
小滝のたびにショルダー、荷揚げを多用する。
苔むした6m滝は水流左側の凹角をエイドで登る。
やがてネジ滝が現れる。また巨大な釜を泳いだのち、テラスへ登り一旦集合。テラスへは釜の上流側から登った。
ネジ滝上部はM山渾身のリード。一般的なルートはテラスからエイドでハングを直上らしいが、見た目登れそうな水流側へ斜上した。中段のスラブに乗り移る箇所が悪くエイドも困難、ギリギリフリクション頼みでなんとかフリー突破。
ネジ滝を下降してくるキャニオニング集団と遭遇し、笛の合図が交錯して混乱。意思疎通が取れず時間をロスする。
ネジ滝上で大又谷出合を通過。時間もあるので先の上部ゴルジュへ進む。
狭く長いゴルジュを泳ぐ、幻想的な空間。池郷川で一番美しい箇所かもしれない。
水流はさほど強くない。ライジャケが泳ぎ疲れを軽減してくれる。
ブクブク…水中胎内くぐり
12m二条の滝は釜を泳いで右岸を小さく巻き、落ち口を直登。
4m飛瀑
水流すぐ右のハングしたクラックから直登できないかと思うが、釜の水流が強くギアを持って滝下まで泳ぎ切れなかった。
結局既存ルートを取ることにした。水流渡り左岸から巻き気味にトラバースする。2m上のバンドに上がる所は残置リングボルトとハーケンでエイド。そこからフリーでトラバース。キャメ#2を釜に落としてしまう…
最後の泳ぎの後、エグレ滝を右岸から登り上部ゴルジュを抜けた。エグレ滝は滝上の岩がエグレている。
横手小屋谷出合から一部不明瞭な踏み跡を辿り、大又谷を横切って林道に上がった。
池郷川下部ゴルジュの滝の直登は水量次第。林道に簡単に上がれるのでゲレンデと言われる沢だが、水は綺麗で渓相は良く、渋い滝が多いのでとても楽しめた。堰堤とかワイヤーが所々あるのは残念だが。