【メンバー】Lクロスケ(記)、ST、Rげん、たもしま(M山/えびちゃん)
11/20(土) 比叡山1峰 ニードル左岩稜スーパー
11/21(日) 比叡山3峰 ウォーターカップルート〜白亜スラブ 継続
11/22(月) 本匠の岩場でフリー
11/23(火) 雌鉾岳 大長征ルート
11月の祝日をくっつけて、宮崎県でマルチピッチクライミングを楽しんできました。
アプローチは近いし、ボルトはしっかりしてるし、グレードもお手頃だし。で、行く前から散々どのルートに行くかで盛り上がりました。結果としては1日雨が降ったものの、行きたいルートには全員行けて、思っていたより何倍もいい岩場で連日心ゆくまで楽しみました。
宿は菅原公民館を使用。他に2パーティーおりましたが特に問題もなく広々と使えました。
比叡1峰まで車で5分、延岡市街も20~30分という好ロケーションなので、毎日温泉とご飯を堪能できるのでおすすめです。なお中で自炊もできます。
○比叡山1峰 ニードル左岩稜スーパー
駐車場から歩くこと20分弱で、取り付きへ。
クロスケ、STペアはニードル左岩稜スーパーへ。
Rげん、たもしまペアはノーマルルートに取り付く。
1P ST 10bc 30m
若干のスラブながら、ホールドが乏しくかなり難しい。
2P ST 10c 35m
出だし核心。岩に乗り移るの怖すぎ。
3P クロスケ・Rげん 5.7 45m
ニードル左岩稜のノーマルルートと同じ。優しいが高度感があり、これぞマルチというピッチ。
ニードルの頭からサマーホリデーの取り付きまで懸垂下降30mほど。途中で藪の中に入り、残りは歩いて下降。
4P ST・たもしま 5.9 45m
取り付きはサマーホリデーだったが、途中でルートをミスって右上してしまいてニードル上部に合流。
5P クロスケ・Rげん 5.9 40m
振り向くとニードルの頭がカッコよく見える。高度感が素晴らしい。適度にプロテクションがあり、楽しいピッチ。
6P ST・たもしま 5.7 20m
懸垂下降で帰るつもりだったので、面白いパートだけ終えて木でピッチを切る。
なお、たもしまは山頂まで抜けた。
6P+ クロスケ 5.7 20m
色々あってやっぱり山頂に行こうということになり、登攀再開。左から行こうとしたらとても悪く撤退し、右から回り込む形に。
頂上に着く頃には夕日が沈み、そこから懸垂50mを2ピッチ。
サマーホリデーの取り付きに残置した荷物を回収したら、登山道を探し下山した。
○比叡山3峰 ウォーターカップルート~白亜スラブ 継続
再開拓されたばかりということで、アプローチ道はテープがそこかしこにあり迷わず取り付きへ。
沢のすぐそばから、山頂まで標高差300mくらい稼ぐ広大なマルチが幕開けた。
1P クロスケ・たもしま 10a 35m
森林の中のスラブ。たまに苔が生えており、朝イチはあまりやりたくない系のピッチ。
2P ST・Rげん 10c 25m
出だしの乗り上げから、チムニーと要素が詰まっている好ルート。
3P クロスケ・たもしま 5.9 30m
この日の中で1番登りやすいピッチだった。
4P ST・Rげん 10a 45m
ちょい遠いボルトが続く、スラブ!という感じのピッチ。
5P クロスケ・たもしま 10b 45m
一つ前のピッチを少し難しくした感じ。チョーク跡がないリードは楽しいけど、ルートを間違え1フォール。もったいないことをした。
ここで下部は終了。
白亜スラブの取り付きへ徒歩30m。
6P クロスケ・Rげん 5.7 35m
階段をとにかく右へ右へ。途中に左方カンテルートの取り付きもある。
7P クロスケ・たもしま 10c 25m
クラックが発達した垂壁。フリーらしいルート。体感的には10bくらい。
8P ST・Rげん 11a 45m
本日のメインイベント。ピナクルからクラックに移り、それはそれは美しいフィンガークラックを30m以上つなげる。ボルトも連打されているが、それを無視してNP登攀に挑戦していた。
9P ST・Rげん 10d 35m
ハングを超えて、コーナークラック。回り込んだのちにほぼ垂壁のハンドクラックが続く。休憩がしずらく息が上がる。
10P クロスケ・たもしま 5.8 25m
ルーファイがわからんピッチ。トポに書いてある優しいカンテ状がどれかよくわからなかった。変なルートを選んだので体感10aくらいはあった。
頂上から見る向かい側の矢筈山がとてもかっこよく、各ピッチを平均しても10bcくらいになるルートはどのピッチも余すことなくヒリヒリとしたクライミングが楽しめた。
下山は左方カンテと共有している登山道。トレースはかなり濃いので迷いはしないだろう。
車に戻ると小雨が降ってきた。
明日は登れなさそうなので、ゆっくり過ごす夜となった。
○本匠の岩場 宮前エリア
公民館でのんびりホットケーキを焼き、のんびり観光へ。
この辺りに無駄に詳しいたもしまを頼りに、風連鍾乳洞と見学し、大風車を見ながら昼食。
午後には雨が上がり、登れるのでは?
ということで、今後工事で埋まってしまうと聞いた宮前エリアでフリークライミングを楽しんだ。
駐車場も道路も目の前の好立地。
石灰岩のかぶりはしんどい…。4人とも4便出せて満足。
会の先輩からお薦めされた店で海鮮丼を楽しんでから、帰宅。
明日は家に帰らないといけないので、今日のうちに準備をして、早めに就寝。
なお公民館で共に過ごしたもう1パーティーは連日鍋と宴会を楽しんでいた。
○雌鉾岳 大長征ルート
菅原公民館から車で30分ほど鹿川渓谷の奥に向かい、鹿川キャンプ場から雌鉾岳へ。
雨は降ってないものの、気温はほぼ氷点下で寒い。
さすが日本最大級の岩壁
狙い通り日の出と同時に取り付きに到着。時間もないので早速登る。
本日はRげん、たもしまペアが先行する。
1P たもしま・クロスケ Ⅲ 45m
10mに1つというボルト間隔に朝からびびる。まずおちない傾斜ではあるが、手も足も信用できず怖い。
2P Rげん・ST Ⅲ 45m
フォローで登るとなんてことないが、1P目と同じようなスラブ。
3P たもしま・クロスケ Ⅳ 35m
後半右に回り込めばクラックが使えそうだったが、トポ通り直登してやった。後半は15mはランナーが取れない。
4P Rげん・ST Ⅳ+ 45m
3P目の倍くらいはプロテクションが取れて、ある意味こっちの方が登りやすい。
5P たもしま・クロスケ Ⅳ+ 35m
ひたすらトラバース。壁の真ん中を歩いているようで楽しい。
6P Rげん・ST Ⅳ+ 35m
前ピッチの続き
7P たもしま・クロスケ Ⅳ+ 20m
カンテの手前まで。壁の途中にはたくさん終了点がある。おそらく上部に何かしらのルートがあるのだろう。
8P Rげん・ST Ⅴ 20m
トラバース箇所の核心と呼べる場所。ではあるが、難しくはない。カンテを超えると、頂上もよく見えてくる。
9P たもしま・クロスケ Ⅲ 30m
この辺りから風に乗った滝の水飛沫に降られる。歩けるレベルだが、万が一落ちた時のことを考えると恐ろしい。美しいトラバースルートの上部につなげてもよかったが、手足の感覚がない中の登攀には無理があるとして却下した。
10P Rげん・ST Ⅲ 20m
大滝左ルートの取り付きまで。テラスになっており、草木も少し生えてるので気持ち風が避けられなくもない。
11P たもしま・クロスケ Ⅴ 35m
明らかに下部より立ってて難しいのに、遠すぎるボルト距離。しかも気を抜くと強風で体が壁から離される。かなりシビアな乗り込みを3〜4回しないとプロテクションが得られず、本日のコンディションでは最悪だった。
12P Rげん・ST Ⅴ+ 40m
先ほどよりはクラックも使えて幾分か気持ち楽なピッチ。後半は急に岩がザラザラしてくる。
13P たもしま・クロスケ Ⅳ 45m
頂上の岩に沿って、2の坊主と3の坊主の間までトラバース。まず落ちないが、落ちたらだいぶ愉快な経験ができるだろう。なお1の坊主と2の坊主の間にもルートがあるようだった。
14P Rげん・ST Ⅳ 20m
頂上へとクラック沿いに上がっていく。頂上に出ると、今日イチの強風が吹き荒んでいた。
あまり長居してたら吹き飛ばされそうなので、登山道のロープを使って下山。キャンプ場まできちんと登山道がつながっている。途中でパックン岩を見学した。
雨の翌日で乾きを心配していたが、強風が吹き荒れむしろ寒さ核心だった。終日手先も足先も感覚のない上、強風で壁から体が剥がされる始末。岩の難易度だけが核心ではないと知った1日となった。
○感想
【クロスケ】
比叡の岩場は自分の好きなスラブとフェース課題が、手頃〜難しいくらいでずっと続いてて余すことなく楽しめる名ルートばかりだった。ぜひまた訪れたい。
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