南アルプス 聖岳東尾根〜茶臼縦走 2021/12/26-30

アルパイン(雪山)

メンバー:Y田(L)(記)、D介、N島R

1日目 畑薙ダムゲート前10:08~13:56聖沢登山口13:58~14:48会所小屋跡(C1)
2日目 C1 07:33~13:41白蓬ノ頭直下(C2)
3日目 C2 06:32~10:25奥聖岳~11:04聖岳~12:16小聖岳12:26~13:41薊畑分岐13:52~14:15聖平小屋分岐~14:26聖平小屋(C3)
4日目 C3 06:22~06:28聖平小屋分岐~10:04南岳~11:02上河内岳の肩~15:20茶臼小屋(C4)
5日目 C4 06:34~08:55横窪沢小屋09:22~10:42ウソッコ沢避難小屋11:11~12:14ヤレヤレ峠~12:44畑薙大吊橋~13:25畑薙ダムゲート前

ギリギリまで硫黄尾根に行きたくて迷ってましたが結果論的には転進して正解な天気だったと思います。
南アなら多少予報が外れてもなんとかなりますが北アだと…ですね。

初日
曇り時々晴れ
都内早朝発。遠いな〜南ア。
沼の平からひたすらの林道歩き。
10年くらい前に赤石沢に行くのにバスに揺られて行ったことがあるが歩くと長い長い…。
ただリニア新幹線の工事の影響か、各所で舗装化が進んでいた。
赤石ダムを越えたところで聖岳への登山道へ入る。
荒れた登山道を進み会所小屋跡にて幕。
大量に持ち込んだ日本酒とすき焼きで入山祝い。
しかし雪山に来たはずが土の上でテントとは…南アルプスクオリティ。

聖沢登山口

2日目
晴れ
登山道を外れ藪を漕いで尾根に乗る。
相変わらず雪は少ない。
急登に喘ぎつつジャンクションピークへ。
やっと雪がちゃんと着きはじめる。
傾斜が落ち、進めど標高上がらずな感じ、樹林が続くのでひたすら上げてヨモギの頭の直下と思われる標高2600m付近にて幕。
積雪は50㎝くらい。快適なテン場。

3日目
快晴、ただし強風
暗いうちから動き始める。
どうも白蓬の頭で引き返した先行がいたらしく、その先はトレースは薄くラッセルとなる。
森林限界付近で単独の先行者とすれ違う。ここで足回りをアイゼンに変えて進むが踏み抜きが多くて苦労する。
奥聖から山頂までの稜線は爆風、よろよろと山頂へ到達し、景色を楽しむ間もなく下り始める。
一段降りると風は収まる。
雪付きの薄い斜面を聖平に向けて下る。
易老渡から上がってきて聖の西面の壁を登るという2人組ともすれ違う。
樹林にはわかんの先行トレースがあり、これに助けられて聖小屋へ到着。
単独の方一人がおられました。
この日の風でD介の顔が黒くなる。

聖岳

4日目
晴れ、昼前から風雪&ガス
この日は好天予報だったので悠々稜線縦走のつもりだったが…。
暗いうちからトレースを追って茶臼方面の縦走路へ。
同宿の単独後者が早朝ハイキングに来てて途中ですれ違う。
上河内岳の肩まであと100mくらいのところで風を避けるべく尾根から左手へ降りて休憩、この時は風は強いもののまだいい天気。
富士山がよく見えていたが、レンズ雲が三つ浮いているのを目撃したが…。
こののち急激に天候悪化。
上河内岳の肩に着いた頃には視界はわずかのガスガス&強風。
誰も山頂に行こうという人はおらず黙々と進む。
樹林でワカンにチェンジして強風と藪を避けて登山道があると思われる巻きルートを進むがラッセルが厳しい。
その後オープンで固い斜面にぶち当たって仕方なくアイゼンに戻して斜面を上がり、尾根へ復帰。
このへんは風雪に叩かれまくりでGPSをあてに進み茶臼のコルにたどり着き、ここでも異論なく小屋へ直行。
コルから小屋までの下りがとても長く感じられたがなんとか小屋が見つかり事なきを得る。
おろしたザックを見ると金物にエビのしっぽが着き始めていた。
この小屋にも単独の方一名。
酒切れのためN島Rさんと二人してD介に酒をたかる。

茶臼小屋

最終日
風雪、下界は晴れ
電話でタクシーを予約してから出発。
昨晩は2-30cmの積雪があったようだ。
自分たちのも含めトレース消滅。
小屋から最初の尾根に乗るトラバースのラッセルが厳しく難儀したがその後は見え隠れするトレースを追って進む。
横窪沢小屋から峠をまたぐところがルートが判然とせず変な斜面を登らされる(夏道も最近着け変わった模様)
間に合わなさそうなのでタクシーを2時間遅らせたが、ここからは雪も減ってきたので快調に進む。
ウソッコ沢小屋で休憩中に本日の入山者と遭遇、以降2パーティほどとすれ違う、予報は悪いはずなのだが…。
最後の登りをやれやれと登って降りるとつり橋があって林道へ。
入山口で大学生の大所帯と遭遇、東尾根に行くというので所属を聞くと東大WVでした(後日、無事登れたらしいです)
彼らの乗ってきたタクシーで待ちなく温泉でビールひっかけてから静岡駅へ。

ヤレヤレ峠

約10年ぶりくらいの転進で南アへ。
前回の転進の時はトレースありすぎでつまらなかったが今回はつまらなくない程度にラッセルが堪能できました。
南アは風が強くて天気がいいイメージだったのですが稜線縦走時に予報外れの天候悪化に見舞われ、それなりに締まった山行になった気がします。
ラッセル大臣のN島Rさんと酒補給担当のD介に感謝です。

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