槍ヶ岳西稜 2022/7/30-8/1

アルパイン(夏)

【メンバー】LM藤、クロスケ(記)

7/30 6:00 上高地 – 9:00 横尾 – 15:00 槍ヶ岳山荘(小屋泊)

7/31 5:30 槍ヶ岳山荘 – 6:30 取付 – 10:00 小槍頂上 – 12:00 大槍 – 13:30 槍ヶ岳山荘 – 16:00 ババ平(テント泊)

8/1 6:30 ババ平 – 12:00 上高地

気になっていたルートが合致したM藤さんと初山行。お互い計画があるわけではないですが、残雪の槍西稜に興味があり下見半分でトライしてきました。


今回の山行、何と言って核心はとにかく遠いアプローチ。と天気。

小屋があるたびに休憩しながら上高地からの延々と長いアプローチ。朝から怪しいと思ってた雲が思っていたよりも早く荒ぶり、お昼過ぎには豪雨に遭い全身びしょ濡れ。テントを担いだものの、さすがに乾かしたいということで小屋泊に変更。

さっきまでの土砂降りが嘘のような夕日が姿を見せ、翌日のトライに希望を感じつつ就寝。

日の出を見ながら取り付きへアプローチ。ルンゼの中は落石を起こしやすいので、交互に移動しながら慎重に下っていく。右手に見える小槍がかっこいい。

トポにある怖いトラバースがどれかわからないまま、1P目を探す。かなり迷った挙句なんとかハーケンと残置ロープを発見。ガスも出てきたので早速トライ開始。

1P Ⅲ M藤

スラブをちょびっとだけ。支点は取りづらい。

2P Ⅳ+ クロスケ

エイド用の残置ロープがたくさん垂れ下がっている。NPでも十分登れる楽しいピッチ。トポに書いてある終了点が見つからず迷子になる。

2.5P M藤

2Pの終了点迷子したので、くの字の真下まで歩く。

3P Ⅳ+ クロスケ

くの字上から

くの字は中も外もびしょ濡れ。足も手もツルツルで何も効かない。ワイドもステミングも厳しかったのでエイドを交えて突破。出だしだけ異常に難しかった。終了点はハーケン3枚、他に取るとこもないのでちょっと心もとない。

4P Ⅲ M藤

ハング下を回り込んで南面を小槍の頂上まで。快適で高度もあって楽しい。

登山客の方が小槍の上の私たちを撮影してくれていた

ここで懸垂30m。そしてなぜかこの先大渋滞が発生している。

5P Ⅲ クロスケ

曾孫の頂上まで。階段状なのでフリーでもいいくらい。

6P Ⅳ+ M藤

メインルートが3パーティー待ちだったので左脇のカンテライン。孫槍頂上まで。なかなか楽しい。

ここで5mほどクライムダウン。

7P Ⅱ クロスケ

大槍頂上まで歩き。頂上は大渋滞で終了点をどこに作るか悩んだ。

アプローチに1日かかるからここまできて登れないのは残念すぎる。ので登攀日は雨に降られることなく、槍の頂上を踏むことができて大変満足。渋滞など快適じゃない部分もありましたが、そのおかげでより楽しいピッチが刻めたのでそれはそれでよい山行となりました。

この日も夕立がきそうだったので急ぎババ平まで移動。テント設営した瞬間に雨が降ってきてギリギリセーフでした。

最終日は半分くらい下ってきてるのでのんびり下山。横尾で一息、徳沢でアイス、明神でジュース。と麓を満喫しながら帰ってきました。

アルパインはルートの難易度以外の核心が多くて、改めてタイミング良く行けてラッキーでした。

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