[メンバー]
Lビッグワン(記)、K谷(会員外)
[行動経過(天候・タイム)]
6/25(土) 雨
06:50 林道ゲート
07:50 篠沢第三ダム上
08:10 篠沢大滝取り付き
08:40 登攀開始
14:30 登攀終了
17:10 篠沢第三ダム上
18:00 林道ゲート
[ルート概要・特記事項]
最近再登の話を良く耳にする「篠沢大滝」へ向かった。3年程前に大滝モンスターとKNさんが初登した大滝だ。パートナーは、昨年千丈ヶ岳南西壁を共にしたK谷君。大滝登攀は初めてとの事だがいつもお時間通り落ち着いている。
アプローチは篠沢遡行時と同じで、歩き易い林道を小一時間歩くと砂防ダムの手前に梯子が掛かっている。そこからダムを巻くようにして越えて篠沢へ降り立つ。後は沢沿いに20分ほどでお目当ての大滝だ。
1P目:K谷
下段滝の左壁の右寄りのルートを取る。下段上の釜へ出てピッチを切る。
2P目:ビッグワン
歩いて横断し上段の取り付きまで。この辺りから核心部の片鱗が垣間見え、側面の岩は脆い花崗岩だ。薄刃ハーケンとペッカーで支点を作りビレイ。
3P目:ビッグワン
核心ピッチ。5m程フリーで上がってから、被った岩をエイドで越えていく。探せばリス以外にキャメロット#3も決められた。一旦フリーを数mこなし、せり出した岩を左からかわす様に左側のツルツルのスラブへ出る。2m先に明らかなリスやクラックが目に入るが、そこまで行くための良いリスが見当たらない。最後に打ったハーケンも既に3m程下にある。
くまなく探して何とか1箇所ボールナッツが決まった。慎重に動荷重でテストをしてアブミに立ち込む。最上段から精一杯全身を伸ばすと、辛うじて細い凹みに手が届き、ナッツをねじ込んだ。次のアブミへ乗り移り、深く息を吐き出し呼吸を整える。そこから再びハーケン、カムが決まりだしロープを伸ばしていった。弾数残り僅かであったので、岩溝下にて薄刃4枚でビレイ。
リード中気付かなかったが、雨が本降りになっていた。フォローは順調に上がってきて流石であった。
4P目:K谷
岩溝からワイドセクションへ突入。他のパーティは数m上でピッチを切っている様だが、目安のチョックストーンを見つけられなかった。下部と対照的で想像を越える堅さ。プロテクションも取りやすい。フリーのワイドやチムニー登りを堪能出来る楽しいピッチだ。
5P目:ビッグワン
簡単なオフィズスを越えて、更にダメ押し左のワイドクラックを辿る。クラックの外側はホールドがないノッペリしたスラブで苦戦した。キャメロット#4でワンポイントエイド。ワイドを越えると落ち口に至る。
一息ついてから、右岸の樹林帯へ上がった。踏み跡を辿ると歩いて下降出来るそうだが見つからず。雨で足下が緩んでいそうなのもあり、2ピッチ懸垂して下段上の釜の上まで降りた。
そこから釜にダイブして2P目の終了点まで戻り、左岸側の木でもう1ピッチ懸垂して取り付きへ降りられた。
エイドからワイドまで幅広い登り方を楽しめる充実の大滝だった。
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