長野県 川上村 天狗山南面 ひなばすビュー マルチピッチ 2024/6/8

アルパイン(夏)

[メンバー] NG野(記)、Ari

6/8 7:30 馬越峠~8:00 南面への分岐~支度~8:30 踏み跡を下降~8:45 廃道状態の林道~9:00 石門~9:15 岩壁基部~9:30 取り付き~支度~9:50 下段岩稜~11:00 中段岩壁~14:00 上段岩壁~15:20 トップアウト~片付け~15:45 山頂~16:05 南面への分岐~片付け~16:35 馬越峠

ひなばすビューは3段からなるマルチで、下段は岩稜帯、中段~上段は垂壁のクライミングとなる。
10ピッチとなかなかのピッチ数だが、易しい岩稜帯ピッチもそこそこ含むので、手頃なマルチだ。
アプローチが大きく下って回り込むのでやや遠いものの、見晴らしの良い山頂にピタッと抜ける心躍るルートである。

アプローチ

馬越峠の登山口からスタート。
出だしは急登が続ききついが、登り切れば水平道。

南面への分岐の案内板。
ここに余計なものをデポして、下降を開始。

しばらくは明瞭な踏み跡。
天狗山ダイレクトと同じ踏み跡を辿る。

廃道状態の林道。
この辺りから水平にトラバースしていく。
既に踏み跡は不明瞭だが、歩くには問題はない。

岩が出てきた。
トポにある石門かよく分からなかったが、この辺りだろうとここから登り。

どんどん登っていくと、岩壁の下へ。

岩茸だらけの岩壁を横目に、左から回り込むように登っていく。
※ここ、アプローチ間違えたかも

明るいところに出ると、赤いテープスリングの巻かれた木が見つかる。
ここが取り付きだろうか、トポと合わず、半信半疑。

1ピッチ目 25m (Ari)

簡単な岩稜を超えて、あとは歩き。

2ピッチ目 15m (NG野)

小さい岩壁を登ると、あとは歩き。
トポだと5.8の垂壁があるはずだが、正直よく分からず。
もしかしら、下段岩稜の一部を巻いてしまったのかもしれない。

歩き

時たま岩が出てくるが、コンテで進む。

20m III級 (Ari)

ここも易しそうに見えたが高さがあるので念のため確保して進む。
すでに、下段岩稜のどこにいるのか、見失っている。

赤スリングの垂れている岩壁に到着。
どうやら、中段岩壁らしい。
ということは、先ほど登った岩稜は、大きな岩塊がはがれかけの箇所があり登攀は進められないという岩稜だったのかな。
やっと合点がいった。

6ピッチ目 20m 5.10b (NG野)

ここからは垂壁のクライミングになり気を引き締める。
下部は立っており、ライン取りも右へ左へと悩ましい。
岩は安定していて、ボルトも適度に打ってあるので、勇気を出して登れる。

このピッチはフォローも大変だろうと荷揚げ。
心配でカム一式持ってきたが、まったく不要だった。

フォローも空身で登る。

7ピッチ目 16m 5.8 (NG野)

左上するピッチ。
開けていて高度感もあって爽快。

8ピッチ目 27m 5.10a (NG野)

左上して段状の岩の下へ。
段状の岩はグイっと楽しく越えられる。

眼下には川上村のレタス畑が見えるものの、レタスはまだビニールハウスの中。
まだ時期が早かった。

9ピッチ目 17m III級 (Ari)

上部岩壁の基部へ。
1ピン目のボルトに赤いテープスリングが垂れている。

10ピッチ目 30m 5.8 (Ari)

2ピン目のボルトがやや遠くて不安になるが、しっかりホールドを繋げて着々と登る。

長さもありまっすぐで気持ち良いピッチ。

お隣の天狗山ダイレクトにもクライマーが入っていて声が聞こえる。
本日は、ちょっと雲が多いけど、大気の不安定さはなく、気候は良好、梅雨入りが遅れている。

無事終了点に到着。
健闘をたたえ合う。
Ari は、初めてマルチでデシマルグレードをリードオンサイトできて、ご満悦の様相。
ここからちょっと歩くと踏み跡に入り、山頂直下へ。

のどかで落ち着く。
下山は登山道を1時間ほど。
手頃で楽しめる良いルートでした。
また、眼下にレタスの鮮やかな緑が広がる時期にトライしたい!

ギア:ロープ50m、ヌンチャク12本、カム一式(不要)、スリング/カラビナなど
トポ:ROCK&SNOW 101 p98

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