メンバー:A隊長(L)、ゆみ、さとけん、よりより(記)
3/29 10:00 大谷原→14時過ぎ2045テンバ
3/30 5:00テンバ→7:00山頂下でロープ出す→9:20山頂→12:00テンバ着→16:00駐車場
3月最後の週末。どこに行こうかなぁーと悩んでいたところに、「4人計画でしたが、2名病欠で2名になりました。2名追加可能です。」と言う計画メールが流れてきた。
冷尾根、行ったことないし、楽しそう!でも個人装備がいくつか足りないし、どうしようかなぁ、と思いつつ、A隊長に連絡したら、大丈夫!とのことで急遽参加決定!
金曜の夜。大急ぎで準備して、22時都内発で大町へ向かう。A隊長のデリカは4人分の冬装備乗せても車内広々で超快適!
途中、色々事件がありましたが、なんとか道の駅で前泊して、朝5時半起きで大町に向かう。が、天気予報通りの雪。しかも、そこそこの雪。しかたないので、コンビニで、朝ごはん食べたり、車内でうたた寝したりして、雪が止むのをまつ。天気予報では8時頃には雪が止むはずだったけど、ぜーんぜん止まないので、二度寝、三度寝。9時頃やっと明るくなってきたので、大谷原へGO!駐車場には数台の車あり。準備して、10時頃歩き始める。雪も止んで、青空が見えてきて、楽しい。林道のゲートから先の河原歩きはトレースなくて、A隊長を先頭にテクテク。いくつか堰堤越えて、最後の堰堤はちょっとやらしいトラバースで越えて、心配していた渡渉ポイントは、たっぷりの雪のおかげで普通にテクテク通過。この先は尾根に乗っかるまで、登りが続く。トレースがないので、適当に先頭をかわりながら、せっせと登る。登る。登る。
ゆみちゃんが先頭になると、めちゃくちゃ速くて、後ろがどんどん離されていく!マジか!ラッセルしてる先頭が速すぎて離されるって、どーゆーことぉぉぉぉ!ゆみちゃん、メイクばっちりの20代ゆるふわ新人女子かと思っていたのに、めちゃくちゃ強いじゃないか!さらに、途中の休憩では、ザックの中から2リットルの南アルプスの天然水を出してラッパ呑み!ゆるふわ新人女子さんのイメージがどんどん変わっていくw
ってな感じで、あっという間に尾根に上がって、あっという間にテンバ到着。計画では6-7時間でテンバと聞いていたのに、14時過ぎに着いてしまった。エグい。新人女子のスピードに煽られて、年寄り3人はグッタリ。テンバは、ちょっとした木々もあって、平らで広々超快適そう。これは整地の必要もないわ、うひひ♪と思っていたのに、私以外の3人に謎スイッチが入って、急に雪の斜面を掘り始め、ホテル冷尾根と超豪華トイレが完成。暴風予報でもないのに…何故…w
とりあえず、テントに潜り込んで、水作りながら、かんぱーい!A隊長のザックからは、缶ビールと900mLの日本酒。よりよりは高級ラムのロンサカバ。さとけんさんはイチローモルト。年寄りたちが新人女子にアルハラ気味に酒を勧めるw。A隊長の菜の花とニシンのおつまみ、さとけんシェフのローストビーフ、よりよりの白カビサラミと、潤沢な酒とつまみで盛り上がり。夜ご飯のモツ鍋は途中でお腹いっぱいすぎて、しめのラーメンは朝ごはんになるいつものコース。お腹いっぱい、ほろ酔いで19時爆睡。
3時起き5時出。外は快晴無風!4人で機嫌よく歩き出す。まっさらの雪と青い空、正面には爺ヶ岳の絶景!どんどん山頂が近くなってきて、直下のロープ出すトラバースに着く頃、天気予報通りの雪が降り出す。あれよあれよと、すぐそこの山頂が見えないくらい雪が降ってきて。A隊長とさとけんさんのリードでロープ2ピッチ。山頂でお決まりの真っ白写真。しかも本当の山頂じゃなくて、手前のピークだったみたいだけど、なぜかピッケルが刺さっていて、なんか周りよりも1番高そうだし、まぁ、今回はここがうちらの山頂って事で!(もう雪がすごくて、ビチョ濡れで、山頂どーでもいいって感じでw)とりあえず、久しぶりに北アルプスの稜線まで来れて、めちゃくちゃ嬉しい。真っ白ガスガスなので、沢下降はやめて、ピストン下山計画に変更。帰りも2ピッチ懸垂して、あとはテクテク。今、自分たちが登ってきたトレースも消えてて、びっくり。悪いところは、慎重にバックステップしながらあっという間にテンバに帰還。テンバからの下りも、もふもふ雪のおかげで順調に加速して、あっという間に下山でした。
2人募集のメールで、急遽参戦した爺ヶ岳冷尾根。A隊長の懐の広さと、ゆみちゃんのキャラの意外性と、雪の状態の良さと、まぁ天気もそこそこ持ったし、全部全部楽しい山行でした。いやほんと久しぶりに楽しかった!ありがとう! byよりより
ゆみちゃん感想
ロープ使うような雪でしかないガッツリ雪壁を登るのは初めてで、特に2ピッチ目は体感垂直じゃないか!とおっかなびっくりでしたが、とにかく楽しかったです!スケールが大きくて達成感もひとしおでした。ロープ出すまでも、A隊長とさとけんさんに先頭を歩いていただいているなか、うまく雪が繋がっているところをライン取りされていて、なるほどなぁと勉強になりました。そんな感心もありつつ、こんな斜度を登っちゃって下りは大丈夫かしらとひたすら緊張しており、実際下っている間も神経すり減らしていましたが、雪質のおかげでなんとか降りられてよかったです。近頃はスキー板を履いてばかりでしたが、きちんとつま先で蹴り込むようにとか、腕や脚の使い方など、登攀技術もきちんとやらないとなと気の引き締まる思いです。 テントやらの生活面も、いつも同じ人と行くばかりだったので、色々と新しい知識をいただけて充実でした。さとけんさんの完璧な土木工事はQOL爆上がりで感激です。 天気どうかなというところでしたが、結果的に青空の稜線も拝めて、かつ暑くならず雪もよくて、とても満喫できました。北アの山頂(仮)に立てたことで、雄大な雪山に入っていって沢山移動したい、という夢を再認識したので、自由に歩けるようになれるよう、精進します。 皆さまには感謝でいっぱいです、ありがとうございました!!

