【タイムスタンプ】
12日(金)
21:30 JR 東所沢駅 集合
02:40 奥胎内ヒュッテ駐車場 着
03:30 就寝
13日(土)
09:05 奥胎内ヒュッテ駐車場 出発
09:10 胎内川本流渡渉後
09:15 黒石沢右岸の尾根にとりつく
10:15 アゲマイノカッチ
10:55 楢ノ木沢 着
11:15 出発
12:40 鴨沢/堂沢の二俣 着
14日(日)
07:30 出発
09:30 胎内川本流との出会 着 道を発見
10:00 道にとりつき
12:00 アゲノマイカッチ 着
12:30 アゲノマイカッチ 出発
13:05 胎内川本流渡渉
13:10 奥胎内ヒュッテ駐車場 着
【記録】
● 初日
7:30 頃目覚めたので本流を渡渉する場所を偵察に行く。
駐車場に戻ると出発するS山さんパーティとばったり。3人を見送ってテントに戻る。
O川さんはテントが暑いといって車に移動して寝ている。晴天だ。
我々は 9:00 出発。
お目当ての堂沢に入るには、目の前の胎内川本流を遡行せず、本流を渡り尾根を一本越えて支流の楢ノ木沢までショートカットする。
楢ノ木沢を遡行すると二俣となり、左が堂沢である。
本流の渡渉が核心だったが、この日は深くても胸くらいまでで流れも穏やかで容易に渡れた。
尾根の踏み後ははっきりしており、真新しい赤布がついている。
暑いので休み休み行く。1時間でアゲマイノカッチに着いた。
地図を見ると反対側の尾根を下りるのが楽そうだが、赤布がルンゼに導いており、よく利用されて歩きやすくなっているかと思いそちらで下った。でもそれほど快適ではなかった。
途中でピカピカのミゾーのバイルを拾った!(後日先行したS山P のM田さんの物と判明)
11 時頃楢ノ木沢に入渓。ここから二俣までは特に難所は無い。
ただ川底がぬるぬるしているので、転ばないよう(転んだけど)ゆっくり進んだ。
12:40 に二俣到着。大休止して昼食にするつもりだったがO川さんが止まらずどんどん行こうとしている。
再三声をかけてやっと止めた。ここでO川さんが体調不良を訴えた。
眠気がひどいのと、水を飲んでも身体に入って行かないと。
N村さんが持っていたポカリを飲んでもらって、長めに休憩して様子を見ることに。
N村さんは張り切って釣りに出動。O川さんは岩の上で横になる。私も竿を出したが全く釣れず。本当に釣れる気しないな。
念のため幕営可能か探索すると、すぐ近くにデポ品まである立派なテンバがあった。O川さんが起きてきて、嘔吐したと言った。本日はここで幕営に決定。O川さんはテンバに移って再び横になる。
N村さんが結構いい型の岩魚を1匹ゲットしてきた。大喜びで捌いて串にさす。焚き火を起こし、お米も炊けて、魚を焼こう!としたらN村さんが
「わ~」と叫ぶ。なんと魚がアブの卵だらけに。。。
これには二人とも相当なショックを受けた。
その後残念ながら釣果無し。でも食当N村さんのマーボ春雨スープとガーリックライスはかなりイケてて素晴らしい!
O川さんも起きてきたが、まだ気持ちが悪いとのことでちゃんと食事は出来なかった。言葉はクリアだが虚ろな様子だ。
O川さんが、明日登攀は無理だと言った。そのとおりだろう。明日朝から下山にかかることに決定。
O川さんが寝てからもしばらく焚き火にあたっていた。月が明るくて、虫も少なくて(昨年の朝日の沢と比べたら)、なかなか素敵な焚き火だった。
● 二日目
翌朝はN村茶漬けを食べ出発。下山は往路を戻らず、胎内川本流を下降、または本流との出会付近からアゲマイノカッチに上がる道(往路を戻るより楽といわれている)のどちらかのルートで下山することに。
下降中、鴨沢に向かう二人パーティと会った。本流下降について聞くと、
「昔は楽に下れたが、今は工事をしていてどうなっているかわからない。出会から上がる道が楽だと聞いている。」とのこと。
出会(正確には少し手前の滝)に着くと確かに道があった。長い本流より確実と思い、道を上がるルートを選択。
しかしこの道が、登っていくと半分藪のようになった。この日も晴天、暑い。
O川さんには大変だったと思うが、休み休みして稜線に出た。本流を見下ろすと建設中のダムが見えた。
本流を下降したらそこで沢から上がりトンネルを抜けて車道に出られるのかもしれないが、実際どうなっているのだろう。
アゲノマイカッチに着いたところで合宿最初の無線交信。A パーティは無事稜線に抜けて何よりだ。
そこから奥胎内ヒュッテ駐車場までは30分だった。
O川さんの提案でとりあえず奥胎内ヒュッテで風呂に入り、その後バックシートで寝てもらいながら車で帰京した。
帰路は蕎麦を食せる程度に回復した。翌日はビールもいけたそう。
深刻なことにならず、順調に回復して良かった。
【メンバーコメント】
<K池コメント>
O川さんの体調不良の原因はわかりませんが、駐車場で準備をしている時から暑い暑いと言っていたので、出発前から少し消耗していたのかもしれません。
遡行が途中で中止となった事は残念ですが、何しろ無事自力下山できて良かったです。
N村さんには懲りずに来年も合宿に参加して欲しいです!
<N村コメント> 今年の夏のおもいで
実のところ、沢登りがこんなに楽しいとは知らずにいたんです。もっと早く知りたかった。
今年は諸般の事情により、夏休みが計画的に、かつ長期取得することが可能になったので沢合宿に応募してみたんです。
事前の山行は 3 回とやや、リーダには不安なところもあったと思いますが、本人は周囲の心配をよそに、アブと岩魚の心配だけをしていました。
沢合宿の地は飯豊界隈で、今回の堂沢は学生のころよく通った二王子岳に抜けるということもあってとても楽しみにしてました。
自分が沢をつめて二王子に立つことはゆめゆめ思いもしてなかった・・・
今回は残念ながら完遂することできなかったので、近いうちにまた訪れます!
その他の成果
・岩魚
エサは現地調達ということでアブにしましたが釣れました!普通、人の入らないところで釣りができるってたまりませんね。
・アブ
これまでの沢でまったくご縁のなかったアブでしたが沢の中でなく、むしろ下山後にいっせいにしてやられました。
コメント