○メンバー:S山(L) T尾(会員外)
○行動概要
<17日>
06:00 広河原集合・出発
10:20 bガリー登攀開始
12:30 4尾根登攀開始
・1ピッチ目:Sリード
・2ピッチ目:Tリード
・3ピッチ目:Sリード
・4ピッチ目:Tリート・・ここから15mの懸垂
・5ピッチ目:Sリード・・枯れ木テラスの枯れ木までは見えている
・6ピッチ目:Tリード・・枯れ木の下が30mくらい垂壁、残置ハーケン2枚
・7ピッチ目:Sリード・・ここから新ルート、城塞ハングまで15mトラバース
・8ピッチ目:Sリード・・薄被りのチムニーはコケでツルツル。・・核心。
①赤い残置ハーケンはしっかり刺さって居らず、2ピン目のハーケンは遠い。
②いったん右に出て被った岩を超えてから左壁ハーケンへ支点、一安心。
③右上にしっかりしたハーケンがあり、ここでアブミを使う。本日の核心だった。
④あとは岩も乾いてガバガバなのでハングの上まで一気。ハイ松で確保支点。
・9ピッチ目:Tリード・・ほとんど歩きの最終ピッチ・いつものテラスで終了。
15:40 登攀終了
16:30 北岳山頂・自分は32回目の北岳登頂だった。
17:00 肩の小屋 素泊まり
<18日>
05:10 下山開始
07:30 広河原
07:50 乗り合いタクシー乗車
08:40 芦安駐車場 解散
<コメント>
(1)バットレス4尾根はいつもは日帰りなので登攀装備だけだが、今回は崩落部分の通過時間が読めないので、最初から肩の小屋に泊まるつもりで、ビバークも覚悟して夕食、朝食、水も多目に。
装備重量は17kgを越え、バットレス過去最大の重さになった。
(2)bガリー取り付きまで予定よりも40分の時間超過となったが、登攀開始後はツルベで順調にロープを伸ばし、快晴の中、貸切の素晴らしい登攀を楽しむことができた。
(3)枯れ木テラスの枯れ木までは残っているが、その奥が30mほどの切り立った空間になっていて恐ろしい光景が広がる。(中央稜への取り付きは、見る限りは考られない)
dガリー奥壁の最終ピッチの上部が尖った岩稜になり、ここの通過も核心とは思うが、傾斜が緩くスタンスも安定しているので問題なくトラバース可能。途中に2個の残置ハーケンがある。
(4)最後の城塞ハングは、今回は装備も重いので、迷うことなくアブミを持参した。これ正解だった。
(5)誰もいない快晴の山頂で、32回目登頂の記念写真を撮ってもらい、ガラガラに空いてる肩の小屋に素泊まりした。
バーボンまで背負ってきたし、背負ってきた豪華な夕食は暮れていく大展望を楽しみながら、ゆっくり摂り、8時には爆睡。
(6)翌朝は4時起床、今日も快晴のご来光を見て、モーニングコーヒーをゆっくり摂って5時過ぎに下山。
二股への下山途中で4尾根の上部の崩落部を写真に撮る。
7時30分に広河原へ無事下山した。
※2006年9月の画像に、今回の7ピッチ、8ピッチの画像を追加しました。
従来のDガリー奥壁の最終ピッチ(簡単なチムニー)は消失していますので、ご注意ください。
詳細写真多めの同シーズン他記録はコチラ
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