6/23
07時20分 笠堀ダム
12時50分 白根沢入渓
16時00分 内白根、外白根沢出合
19時00分 テンバ
6/24
07時15分 出発
08時00分 二俣
08時30分 30M大滝
12時30分 稜線
16時00分 宿の沢下降
18時20分 湖岸道
19時50分 笠堀ダム
今シーズン初の泊り沢として下田の前衛、外白根沢をセレクト。
初心者2名を連れる予定だったので、簡単なところでお茶を濁す予定が、強力なSLが参加になったため記録の少ない沢へ。
小雨降る中、笠堀ダム右岸の湖岸道を長々とアプローチ。葉についたしずくで大川出合につくころには一本遡行し終わったぐらいの濡れ具合。
石小屋沢を越えるまで高巻いて笠堀川本流に降りて登攀具を準備し、4Mの斜瀑を越えて白根沢出合に到着。
このあたりで青空が雲間に見えてくる。出会いはかなり貧弱だが少し先を覗くと雪渓がコンニチワ。
とりあえず走って抜けるが、すぐに次に雪渓。これも越えると雪渓崩壊セクションが遠くまで見える。
こりゃ今シーズンは来るの早すぎたな!と思って適当な尾根の藪を漕いで稜線経由で帰ろうかと思ったが、先ほど来たアプローチの長さを考えるとあきらめるにはまだ早い。右岸を高巻いて顕著な支沢に懸垂下降し、本流の雪渓上に復帰。
雪渓上を進むと連瀑帯で雪渓は絶賛崩壊中。某記録では核心とされるCS12M滝は一番手前でゴーゴー雪解け水を吐き出している。
雪渓は厚いが沢床に降りられないので、再度ロープを出して高巻いて本流に復帰するとやっと普通の渓相に戻って遡行っぽくなる。
この時点でお昼過ぎ、小滝を越えつつ内白根、外白根の二俣に到着が16:00。
かんたん(らしい)な内白根を詰めることも頭をよぎったが、ここまでのアプローチを考えると、そうそう来れる沢ではないので(この考えは危険だが)外白根を選択。ちょうど夏至を過ぎたばかりで7時過ぎまでは明るく、3時間あれば上の二俣につけるだろうと踏んで、遡行を継続する。途中のゴルジュ帯も高巻、行程を進めるが気が付けば19時。遡行継続を断念し川原でタープ泊。
焚火はまあまあで23時就寝。ご飯はパエリア、スープ、トウモロコシの炭火焼き。
星空が見えて、翌日の好天を約束する。
翌日、核心は終わったし、日曜日は詰めるだけと思い、より山頂に近い外白根沢左俣を選択する…が、左俣はネット上には記録がない。
植生からエスケープもできそうなので、深く考えずに突っ込む。ここからがこの沢旅で一番おもしろかった。
角を曲がるたびに何が出てくるかわからないって状況はそうそうない。左俣の最初は大きな高巻は少なく、小滝を越えつつ進む。
顕著な二俣で超巨大な雪渓が詰まっていて壮観。その雪渓を越えた後に、30Mはあろうかという2段の大滝が登場。おいおいマジかよかんべんしてくれとリーダーのココロの中では考えていたが、こんなシチュエーションはめったにない。
頑張れば水線突破できそうだったが、時間進行、パーティの状況を鑑みて高巻く。高巻は容易(ロープ使用)。
登れる小滝を進むと、源頭の様相になり、最初の1滴を拝んでから、稜線に到着。
藪藪で山頂を探すのがめんどくさかったため、一番高そうなところに行ってから下降を開始する。今回の下降は宿の沢を使用するのだが、最初一本降りる沢を間違えて、どんどん東に進んでしまう。
登りかえして、文明の利器等を駆使してなんとか宿の沢を降りて、何とか笠堀ダムにつき、何とか風呂に入って、何とか東京に返って終電にも間に合った。
沢としてはゴルジュ、滝も散らばって、明るく、落ちたら死ぬ箇所は多数あり、巻道の踏み跡は皆無、多数の支沢が入っていて下山も背丈以上の藪漕ぎになるためそれなりの読図力が必要となり、適度な難易度で総合力がいる沢ですが、おすすめのいい沢だと思います。
入渓迄に時間がかかったのは自分たちの実力不足かな。
いい湯らていは21:45まで受け付け、22時まで入浴可。1時間500円でバスタオル、ボディータオル付でコストパフォーマンス良です。
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