沢はじめ
L H光、HT、HM、Y嶋
8:00戸沢-8:45セドの沢二俣-11:20ハーケン打ち練習12:00-12:40新大日-14:00政次郎尾根下降戸沢着
8:00戸沢発。水無川本谷のF1を左の鎖から越えると、すぐにセドの沢の分岐。F1、F2と快適に越したところで、二俣に到着。セドの沢右俣に行くY田Pを待って集合写真を撮り、我々は左俣へと向かう。
やがて核心部の大滝F5-13mが現れ、ザイルを出して右壁を登る。続くHMさんとY嶋さんも、沢登り2,3回目にしてはスムーズな動きで突破。その後も手ごろな小滝が続き、快適に登る。もう一度ザイルが必要そうなF7-8mが出てきたので、おなじく右壁から突破。まもなく書策新道と合流する。
ここで終了してもよかったのだが、折角の沢はじめなので最後まで詰めることに。
涸沢を登っていると、手ごろな岩場が出てきたので、時間の余裕もあるし、ハーケン打ち訓練を実施。女性陣二人はハーケン打ちは初めての様子。HTさんの指導が光る。折角なので、このままHMさん=Y嶋さんで、ハーケンを打ちながらのリードをしてもらう。いきなりのお願いでしたが、ハーケンで支点とりながら、しっかり登りきっていただきました。
最後は藪尾根に乗って、新大日の脇に到着。登山道は大勢のハイカーが歩いている。新大日で小休止を取り、政次郎尾根を下降して14時に戸沢着。
すでに新茅ノ沢の遡行を終了して下山していたH部Pが用意してくれた焚火にあたり、他Pの下山を待つ。15時ぐらいには6隊全て下山し、集合写真を撮って帰京した。
(新人Y嶋さん感想)
御多分に漏れず新緑に目がない。今年はどこの山で愛でようかと考えあぐねていたところ、思いがけず会山行でその機会を頂けることとなった。会に入っては初となる山行が‘沢’である。金曜の夜はなかなか寝付けない程緊張していた。出発前の入念な荷物チェックがありがたい。新人にありがちな「持っていき過ぎ」を指摘され、ザックの中身を軽くする事ができた。
沢は新緑がきらきらと美しい。準備ばかりに頭を使い、新緑の時期であることをすっかり忘れていた。セドの沢は頑張ればなんとかロープなしでも登れるような小さな滝が多く、基本的に高い所は得意ではないが、登っている間は興奮気味で恐怖を感じない。それに自分の動きにクライミングジムの効果を感じることもできた。これは頑張っても無理だなぁ…と思うような見上げる程の滝は2箇所あって、そこでは弱音を吐く前にするするとロープが出てきた。明らかに頼もし過ぎる先輩方の存在や指導も、恐怖を感じずに登れた理由のひとつだった。
あっという間の3時間が過ぎ、程なくして登山道が見えたが、そこは修行系。敢えて藪こぎルートを取ることになる。沢の水も枯れ、浮石だらけの悪路。そして満を持してのまさかのハーケン打ち練習とHMさんとのリード&ビレイ。リーダーは案外スパルタだった。 いつかカナヅチへの拘りとかを真剣に話せる日が来ちゃうのかな…
山はその人の性格が顕著に表れる場だと思うが、今回の山行で、数ある山岳会の中で、ぶなと縁があって本当によかったと思った。ひとつひとつ丁寧に丁寧に教えて頂き、山の世界の奥深さをまたひとつ感じる事ができた山行だった。
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