奥利根横断(大白沢シロウ沢~水長沢~小穂口沢) 2013/8/10-14

沢登り

ルート 大白沢シロウ沢大ハゲ沢~水長沢銅ノ沢下降~小穂口沢本谷(右俣右沢)~中尾ツルネ下降
メンバー N島S子L、S藤D介、S津A子

8/10 砂子平8:35-大ハゲ沢出合11:48-1360mBP17:10

籠渡しに乗ることもなく渡渉できる水量の只見川。大白沢はどこまでも緩やかな流れが続くが、飽きのこない美しさがある。
クロウ沢を分けると水量激減、少しづつ滝が出てくるようになり13:00に80m大滝に辿り着く。
1p D介君リード、フリクション頼りのスラブにロープを伸ばす。出だし5mくらいが結構悪い。
合計3pで大滝を越え、1280m付近でどデカい雪渓が現れる。その奥に70m大滝。時間は掛かるがブッシュから巻く。
滝上に巻き降りしばし進み沢が右に折れた先にまた雪渓。靄で先が見通せない。時折小雨。少し手前の傾斜地を土木工事してBP。

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8/11 BP5:40-稜線の池塘9:30~9:50-銅ノ沢下降-水鉛ノ沢出合13:45-井戸沢出合先BP15:45

朝一で雪渓を草付から巻き、懸垂で沢床へ戻ると沢も開け快適な小滝が続くようになる。
奥の三俣は右俣を選択し、いよいよ源頭らしくなり最後の詰めを左に取ったら、すこーし藪っぽく右の方が良さそうだった
詰め上がった稜線は草原に池塘があるとても気持ちの良い所でした。ゆっくりのんびり休憩したかったけれど意外にも風が冷たい。笹薮を漕ぐこと5分くらいで窪状になり銅ノ沢の下降。

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1635m付近からゴルジュ地形になり黒い岩の小滝が13個も連続する。しかし楽しく下降できる。
やがて1500m付近に垂直の15m滝が現れる。滝上から見る周囲の地形がこの先の雪渓を予感させる。
右岸から巻き懸垂20mで降り立つと雪渓のブロックが転がっていた。丁度交信時間でM浦Pと連絡が取れた。
この先5個のスノーブリッジはすべて下を潜ったが、中にはかなり薄いものもあった。
水鉛ノ沢出合先のゴルジュの連瀑は少し戻って右岸から巻き下る。そこからは河原が続き、井戸沢出合の先にてBP。

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8/12 BP5:15-文珠沢出合6:30-利根川本流11:03-小穂口沢出合11:35-南沢出合14:55-BP15:20

文殊沢出合先の魚止め滝の連瀑は左岸から巻く、ルンゼから上がり、トラバースに念のためロープ2ピッチ、懸垂25mで沢床へ。
振り返って見たら、右岸からの方が良かったかもしれない。この先は広い河原に時折滝を掛けている程度。日差しが暑かった。
やっと大河の利根川本流に着いて(今回は水量が少ないが)、その流れを見れば静かにじわじわ感情が高ぶってきた。
素直にうれしい。小穂口尾根のトラバースの踏み跡を辿り小穂口沢出合へ。間もなくの交信ではA久Pと連絡が取れた。順調の模様。魚止め滝を巻き下った先でBP。

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8/13 BP5:00-北沢(左沢)出合5:15-大滝下6;55-大滝上9:55-三俣11:45-稜線上の池塘BP17:00

左俣を過ぎ小滝を越えると広河原、大滝が遠望できる。
大滝手前の20m滝の下まで雪渓の上を行き、草付から右岸に取りつき、これを巻き、続く両岸狭まった中の小滝の連瀑は大滝登攀前の準備運動のよう。小気味よく進んでいく。
大滝は合計4ピッチ、概ね左側を登るが最上段は落ち口を右へ移る。すべて快適だった。
大滝上のスノーブリッジを左岸から巻き20m滝も一緒に巻く。懸垂10mで沢に戻った先に見えたものは、延々続く谷を埋め尽くした雪渓。3本のルンゼが出会っている奥の三俣まで続いていた。
中央ルンゼに入るために左岸草付から取り付き、途中中間尾根上で交信時間を迎えH部Pと交信。
沢に降りてからもブリッジがあったり、ブロックが有ったり。小滝が続き、もう何もなさそうと思っていたら、沢が左に曲がった先に黒いヌメった15m滝。空身で取り付き、中間部のガバホールドの岩がずりっと動いて冷や汗。ここは全員荷揚げした。
小滝を過ぎて源頭色濃くなり、稜線が指呼の距離のように感じられたが…。
待っていたのは草付露岩帯で、ブッシュがまばらで神経をすり減らす。
傾斜もそこそこあり、最後の方で念のためにロープを1ピッチ半出した。時間もかかり、距離は近いのに稜線まで遠いと言ったところか。
詰め上がった稜線上から見える池塘にてBP、素敵な場所でした。

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8/14 BP5:30-小穂口の頭5:50~6:05-内膳の落合9:03~9:15-十字峡小屋10:35

中尾ツルネを下降、内膳の落合は以前より荒れていた。
十字峡小屋の手前の橋上で携帯(私たちはau)が通じ、タクシーを呼ぶことができ大喜び。
六日町の銭湯に入って越後湯沢から新幹線で帰京。

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