L O田M彦 S口M
◆9/7(土) 瑞牆山十一面岩左岩壁 山族79黄昏ルート
先週の体調は最悪だったけれど、その余韻は今も続いている。最悪ではないけれど、いまだにお腹に力が入らないという感じだ。それなのに今週も瑞牆に来た。が、アプローチがシンドイ。
先週登った正面壁からツバメ返しのハングの下を通って、山河微笑の取付を通り過ぎ、少し登って行くと開けた場所に出る。ここがカナトコや黄昏の取付があるところだ。
1P目(5.9)
手前に見えるピナクル状の岩を左から抜けて、その向こう側にあるスラブに取付く。5.9とはいえ、慣れない微妙なスラブ登りはちょっと怖い。リングボルトにランナーを取る。右に上がってから、今度は左のほうに大フレークが見えるのでそこに向けてトラバースする。このトラバースもいやらしいが、ここまでは何とかフリーでいけた。
フレークのオフィドゥス状を抜けるところがちょっとイヤで、5番キャメはO田さんに預けてしまったので、何とか伸び上がってフレークの奥に3番をきめる。ここでたまらずA0してしまう。岩の間を抜けるとテラス状でピッチを切る。
2P目(5.10d)
出だしのスラブが5.10dととても悪い。まともにトライしていたら時間がかかってしまうので、体調不良を言い訳にさっさとフリーを諦める。短い間隔でリングボルトが打たれているので下のボルトにかけたヌンチャクをつかみながら、上のボルトにヌンチャクをかけていく。いくつかリングボルトを使って登るとペツルが一つ打ってある。
宴会テラス下の壁の下側を左にトラバースしていく。さらに左寄りに進んだところから、上に登って今度は宴会テラスに向かって右に登る。私が抜けた個所はカナトコと重なっていたのかもしれない。一つ手前のクラックから登るのが黄昏のラインなのかも。
3P目(5.8)
出だしは一見悪いが、フットホールドを見つければ最初のクラックを上がれる。そこから左上するのだが、大きなカムをきめながら斜めの大フレーク上を這うように左上するのがちょっと怖い。
そこを抜けると凹角が現れる。この凹角にカムをきめ、凹角の右側のスラブに一つ打たれたリングボルトにランナーを取りつつ登り、左上の樹木でピッチを切る。このピッチはチョンボせずに登れた。
4P目(5.8)
このピッチはO田さんのリード。樹木を抜け、右上に抜けるように岩を登る。水平部をトラバースするがカンテ状を回り込むところがちょっとイヤそう。右に回り込んだ奥でピッチを切る。
5P目(5.10a)
前半は岩と岩の隙間を登る感じ。出だしで5番が使える。あとはランナウト気味にレイバックで身体をあげていくと狭いテラス状に出る。後半の出だしはスラブというには急すぎて、リングボルトにA0する。最後は開いた溝状のところを登る。大きめのカムを溝状に浅くきめながらここでもA0。すると終了点のボルトは目の前だ。
登攀所要時間は3時間20分。先週のベルジュエールで時間がかかり過ぎたことを考えると、今回は速く登れた。ポツポツと雨が降り出している。さっさと懸垂下降してしまおう。懸垂3回で山河微笑の取付に降り立つ。
記:両日ともSちゃんの素晴らしい登りを拝めた!(O田談)
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