メンバー:N野、M藤
4/5(土) 晴れ~曇り、気温低め
06:10 赤岳山荘駐車場出発(前夜美濃戸口八ヶ岳山荘1F泊、早朝車で赤岳山荘駐車場へ移動)
07:30 赤岳鉱泉宿泊受付
08:20 赤岳鉱泉出発
10:30 赤岳主稜1ピッチ目取り付き
11:30 赤岳沢左ルンゼF1取り付き
16:30 赤岳沢左ルンゼ登攀終了
18:00 赤岳鉱泉着
■赤岳沢左ルンゼ
文三郎尾根を登っていると、赤岳主稜の左側に大きな滝が見える。
それが、赤岳沢左ルンゼのF1。上部にもいくつか小滝が見える。
この時期に氷瀑が発達し、アイスルートとして登攀できる。
どうやら今日は凍っているようだ。よかった!
と、この時は思っていたが、このルート、悪かった~
赤岳主稜1P目のチムニーを登るとすぐ先にF1が見える。
急なルンゼを少し下ると赤岳沢左ルンゼF1の取り付き。
・1P目(N野リード)
遠くからは立派な氷に見えたF1も、近くで見ると、薄氷、ツララ、すか氷。
スクリューは途中までしか入らない。
露岩脆く、カムが決まらない。
ランナーが取れず、ヒーヒー言ってると、足元のツララ崩落。
とにかくおっかない。
アックスを露岩のスキマにねじ込んだり、悪戦苦闘して、なんとかF1を抜ける。
ここまで、なんと、1時間、登高距離10メートル。
もうへとへと。
・2P目(M藤リード)
F2は5mくらい。ここも氷は薄いものの、快調に登れる。
朝から歩き通し、雪斜面の歩きの方がしんどい。
・3P目(N野リード)
F3は小さい。快調。
雪斜面歩きが疲れる。でも、おっかなくないのでいい。
この調子で稜線まで抜けたい。
・4P目(M藤リード)
雪斜面登り、岩稜帯の手前でビレー。
・5P目(N野リード)
F4はツララが着地しておらず登れない。
イヤな予感。
F4の右側の岩壁に取り付くが、やっぱり悪い。
岩の隙間をホジホジして、カムを突っ込むが、とても心配。
岩場の途中だったが、少し足場のいいとこに出たので、バトンタッチ。
ピナクル2点、ハーケン1点、アックス2本刺して、ピッチを切る。
・6P目(M藤リード)
脆い露岩帯を慎重にこなし、F4上部へ抜ける。
抜けると段々になっていて、ここには氷が付いてる。
やっとスクリューでランナーが取れる。
上部の核心はこれで超えたらしいが、時間はもう15時。
曇り空、気温低い、風が強くてとても寒い。
飲まず食わずだが、先を急ぐ。
・7P目(N野リード)
雪斜面を少し登る。
見渡すと正面と左側は岩稜帯。ルンゼは右に繋がってるように見える。
岩稜帯基部を右に進むと、岩場の切れ目があり、覗き込むと隣のルンゼが見える。
ここでいったんピッチを切る。
・8P目(M藤リード)
ルートに迷ったが、岩場の切れ目を超え、右にトラバース。
さらに右上するとそこが稜線で、赤岳頂上山荘のちょい下に出た。
なんとか抜けれて、ほっと一息。
氷薄い、岩脆い、ランナー取れない、大変なルートでした。
■南沢大滝
日曜は中山尾根の予定だったが、天候不順なので、南沢大滝でアイスやって帰ることに。
南沢大滝は12月に行ったときより遥かに発達して、幅も広くなり、ぶっとくなっていました。
氷は堅めですが、段々ができていて、登りやすい状態でした。
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