H部です。
5月も中旬ということで沢シーズン・・・!
じゃなくて、冬山でのネオプレンソックス使用について語ります。
ブーツ内部の汗濡れ防止に効果的なネオプレンソックス。
最近では著名なクライマーが使用を公言していることもあって認知度もあがり、ノースフェイスから専用の靴下も発売されるようになりました。
僕はしばらく前からネオプレンを使ってきたので、ぼくが履いてきた4種類について簡単にレビューを。
ネオプレンブーム(?)を受けてノースフェイスから発売されたネオプレンソックス。3mmと厚手の生地にスネを覆う長さと、一番雪山を意識したつくり。専用品だから当然なわけだが。
暖かさ→◎とりあえず寒さを感じたことはない。ウールより暖かいかも。
縫製→◎縫い目が肌に当たらないよう作られている。テーピングなしでも靴擦れしない。
乾きやすさ→’生地が厚く丈も長いので乾きづらい。寝ている間は抱かないとダメ。洗濯した時も必ず裏表両方乾かしましょう。
価格→△少々高い。
その他:丈が長いのでスネが汗にまみれて痒い。
<●―クマンで購入したネオプレンソックス>
ちょろっと探したけどネットでは見つからなかったのでリンクは省略。
1mm厚、スネを覆う長さ。
暖かさ→◯それなり。
縫製→△結構縫い目がゴロツイて痛い。
乾きやすさ→△
価格→◯やっぱ安い。さすが◯ークマン!
その他:伸縮性が低すぎて履きづらく、1回試しただけでお蔵入りに。似たようなものは釣具屋にも売っているが、同様の理由で登山には適さないと思う。
<ホームセンターで購入したネオプレンソックス>
0.5mm厚、くるぶしのちょっと上までの丈。ぼくは●ーヨーデイツーで買ったが、似たようなものは冬前になれば大抵のホームセンターに売っている。
暖かさ→◯それなり
縫製→△結構縫い目がゴロツイて痛い。
乾きやすさ→◎テント内でほっといても30分くらいで乾く。
価格→◎700円程度。
その他: 1シーズン使ってると踵の部分が少したるんでくる。安さゆえの宿命か。
この値段なので許容範囲内。縫い目とたるんできた生地がこすれるので、靴擦れ予防にテーピング必須。
<沢用ソックス>
●ャラバン社の厚さ3mmのモノ。同様のものが他社からも発売されている。
暖かさ→◯ノースフェイスの次に暖かい。
縫製→◯縫い目のゴロツキなし。
乾きやすさ→’生地が厚いので乾きづらい。寝ている間は抱かないとダメ。ノースフェイスのものよりはマシ。
価格→△ノースのものより少し安いくらい。沢に転用できると考えればOKか?
その他:フィット感がイマイチ。
モンベルなんかからはより薄手のソックスが出ているので、そっちのほうが乾きやすくて良いかも。今はいているのがダメになったら試してみようと思う。
<(番外編)防水ソックス>
防水ソックスを本来の使い方でないのは承知のうえで試してみた。
防水層をウールと化繊の混紡素材でラミネート。見た目は普通の靴下に近い。
暖かさ→◯ウール靴下と同様。
縫製→縫い目が当たるようなことはない。履き心地は普通の靴下に近い。
乾きやすさ→△ウールと同様。頑張って乾かさないとダメ。
価格→’6000円とダントツに高い。
その他:防水ソックスという事で雨の日のハイクに使ってみたが、そんなに強くない雨でも6時間ほどで生地は保水完了。(靴はトレランシューズ)内側に浸水はしてこないけど結構不快な着用感。
履き心地は普通の靴下とほぼ変わりないので、今ではトレッキング用に転用。
・・・というわけで、暖かさや縫製を考えるとノースフェイスに軍配が上がるわけだが、速乾性を重視するとホームセンターのネオプレンソックスがオススメかな。毎週履き倒してビロビロに伸びてもすぐ買い換えられるし、何と言ってもその辺にほっといても30分で乾くのがいい。気になる靴擦れはテーピングで対策しましょう。
ちなみに、この手のソックスで水分をシャットダウンするということは足はムレムレな状態なわけで・・・匂います。残雪シーズンに何日も履き続けると大変なことに。
乾けばすぐに匂いは無くなるので、テントに入ったらすぐ脱いで前室にでも投げておきましょう。テント内に放置すると大顰蹙です。
どうしても気になる時はこれを靴下に撒くと少しはマシ。↓
クライミングシューズの匂い消しにも効果抜群なので、ジムトレに精を出し過ぎた足クサ系クライマーは持っておいて損しないと思います。
最後に重要な事だけど、ネオプレンは素材の特質上伸びづらいのでサイズには注意が必要。ジャストサイズだと足が締め付けられて血行が悪くなるのでやや大きめサイズを買うくらいでいいかも。
(H部)
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