メンバー:M浦L、H光、会員外:S藤、M岡
5/10(土)
7:15新穂高-11:15白出沢大滝巻き開始-15:00穂高岳山荘-(小豆沢滑降)-15:45涸沢
7時過ぎに新穂高発。白出沢出合までは約一時間の林道歩き。
白出小屋からは白出沢左岸の登山道を進むが、すぐに雪と薮でルートが不明瞭になる。
すぐ隣の涸沢岳西尾根はバリエーションルートにも関わらずしっかり赤テープが整備されていたのに、なぜこちらの白出沢の登山道は整備されていないのか不思議。
薮の中のルーファイで無駄に時間をロスしてしまったので、早めに沢底に降りてしまった方が良かった。
白出沢大滝の手前でアイゼンに履き替え、急斜面の巻き道へ。こちらも同様にマーキングがないので、初見だとやや迷うかもしれない。
巻きが終わると再びシール登高開始。上部に見える穂高岳山荘目指してひたすら登るのみ。新穂高からだと1900mのハイクアップ。登り始めが遅かったので、日中の日差しをまともに受けてツラい。
斜面が緩んだおかげでかなり上までシールで行けたが、稜線直下はやや固かったのでアイゼンに履き替え、15時に穂高岳山荘到着。
ここからスキーに履き替え、涸沢までややカタめの小豆沢を滑降。上高地から登って来た登山客がちょうどゆっくりしていた頃だった為、大勢のギャラリーに見守られながらの滑降となった。
5/11 (日)
7:00涸沢-9:30北穂12:30-[分隊]
M浦・S藤:(滝谷C沢左俣滑降)-E沢登り返しで涸沢岳西尾根-(荷継沢滑降)
H光・M岡:(北穂沢滑降)-13:20涸沢-15:00穂高岳山荘-(白出沢滑降)
-15:40荷継沢出合[合流]-18:40新穂高
7時に涸沢を出発して、北穂に向けて700mのハイクアップ。
先週は雪崩とデブリの巣だったらしいが、数日前に降った雪でリセットされキレイな斜面。早朝から続々と登山者が上がって行く。
9時半に松濤岩の脇に登り上げて、ロープを付けてお目当ての滝谷C沢左俣をチェックしてみると……カタい。どうやら他の斜面が緩んでいても、滝谷は強風や地形的な特徴で中々緩まなさそうだ。
仕方が無いのでしばらく緩み待ち。北穂山荘でカップラーメンをすすっていると、南岳付近でスキーヤーがドロップしているのが見えた。
正午頃に再びドロップポイントに行って見ると、大分緩んできてはいるものの以前カタさが残っており、滑ったら一発アウトの急斜面。おまけに下はノールで見えず、その先がどうなっているか分からない。落石や雪崩も怖いし、滑降技術のみならず、氷化斜面での適切な対応力も求められる。今回はM浦さん、S藤さん二人でギリギリのコンディション。
残念ながら自分とM岡さんはおとなしく出戻り。北穂沢を雪崩を誘発しなさそうなポイントまでクライムダウンしてから、登山者トレースのスキーヤーズレフトにトラバって滑降。最高に気持ち良い面ツルザラメを涸沢まで一気に楽しんだ。
涸沢から再び穂高岳山荘へ登り返すが、傾斜が緩いので山頂直下までシール登高で楽に登れる。15時に穂高岳山荘に到着。
ここからの白出沢滑降も良い感じに斜面が緩んでいて、思いがけず面ツルザラメ。お目当てのルートは滑れなかったが、快適なザラメを二本楽しめたので結果的には満足。白出沢下部はさすがにデブリーランドだったので、足早に通過。
荷継沢出合には、M浦さん、S藤さんとほぼ同じタイミングで到着。滝谷C沢は中々のハードコンディションだった様子。滑降難度もさることながら、滝谷は条件を読むのが非常に重要で、そういう意味では今回は上手く当てられた様だ。
ただし、条件が良くても基本的にはカタいので、絶対に転ばない滑走技術と、状況に臨機応変に対応する山屋としての力が必要不可欠とのこと。
合流後は帰るだけ。大滝の巻きを慎重に下り、林道まで再び薮中を下山。
夕焼けに染まる北アを横目に、暗くなる前になんとか新穂高に到着した。
(H光)
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