メンバー:S口、K寅
川浦谷の西ヶ洞を遡行し、箱洞を下降した。
■西ヶ洞出合~川浦ダム
駐車場所は、新錦トンネル先のトレイのある駐車場を利用。
入渓点となる川浦谷本谷の西ヶ洞出合までは、車道を上流側に歩き新深山トンネルを抜けた先からトンネル脇の道を少し戻ったところから踏み跡を沢床へ下降する。
西ヶ洞出合より100mほど本谷上流に降りるのがポイント。出合へは泳ぐ部分もあるが側壁に釣り人用の固定ロープがあるので使える。
水の透明度が高く水底が見える。出合から上流の川浦ダムまでは10㎞以上と長い。河原歩きが多く、迷うような二俣もなく特記することはほとんどないが、途中の関門ノ滝の通過はそれな りに楽しい。我々が訪れた時の水量なら、滝手前の釜を右岸からへつり、最後は泳いで滝身左側の壁に泳いで取付くのだが、押し戻されるような流れの強さはない。取り付いた左壁もガバホールドだらけで容易に登れる。
さらに歩き水量計が現れると川浦ダムは近い。ダム上まで上がるには、ダムの堤体の手前の二俣のさらに50m手前にある右岸の木に目印の赤テープがあり、その先にあるプラスチック製の朽ちかけた階段を上がる。
■川浦ダム周辺
階段を上がりヘリポート脇に出る。川浦ダムとは反対に車道を左へ。トンネルを2つ抜けると川浦鞍部ダムがあり、その先に再びトンネル。真っ暗なトンネルの内部で左に分岐している。ダム湖上流側に続く水流沿いの整備されていない舗装道を歩く。道と水流 が近い適当なところでビバーク。
■ドウノ天井~箱洞下降
前日歩いた道を引き続き進み、山肌をトラバースするように西へ。車道に至るので右へ。しばらく歩くと駐車場があるのでその脇から北に向けて箱洞へ下降する。その前にドウノ天井(地形図上の1,332.5m地点)に寄る。ドウノ天井へは車道をさらに進み2つめの駐車場が現れると、その少し手前の右側(南側)に山頂に至る道の入口がある。我々が登った時はガスで視界ゼロ。
一つ目の駐車場に戻り、駐車場脇から短いヤブ漕ぎをして下降すると沢筋が現れる。涸れた沢筋の下降では数回の懸垂下降を要する滝がある。やがて水量も増えてきて、沢も広くなり傾斜は緩くなる。
川浦谷出合に至ると対岸に朽ちた遊歩道が見える。左手は銚子滝のある銚子洞へと続く。出合付近は遊歩道が左岸右岸とあるが、それをつなぐ橋がないので本流をそのまま下降する。3号橋という吊り橋から遊歩道に上がる。遊歩道を進み、1号橋を渡ると閉鎖されたトイレ棟がある。トイレ棟の左手にトンネルがあるのでそれが車を停めたところへとつながる車道となっている。
河原歩きが延々と長くグレードも易しい沢だが、ところどころ適度な泳ぎができる気軽な沢登りをこのエリアで楽しみたいという向きには、透明度も高く水が冷た過ぎない盛夏に行くのもおススメ。
(S口)
コメント