メンバー:M田L、橋べー、Y田
釣りができて、泳いで突破のルートに行きたかったYちゃんの希望を無視して、3連休の女子沢で行けなかった鞍掛金山沢へ宿題を片付けに行ってきました。
【1日目】:東京駅6:00~長坂IC~日向山矢立石登山口9:30~9:40~林道終点11:00~下降~尾白川本流入渓11:15~鞍掛沢出合12:00~乗越沢出合(BP)13:40
行程としては前夜発であれば1日で抜けることも可能と思われるが、沢中でのんびりしたかったので今回は1泊2日。
東京駅を朝6:00に出発し、日向山矢立石登山口着9:30頃。
結構人気の山なのか10台ほどの駐車場は満車で、奥の林道脇に駐車。
身支度を整え、冬に何度かアイスで訪れた荒れた林道をテクテクと1時間20分ほど歩き、林道終点でガチャをつけ、残地ロープのかかる滑りやすい急斜面を下降し、尾白川本流へ入渓。
(黄連谷遡行も同じ入渓ルート)
本流の沢床は白い花崗岩で水がバスクリン色。噂には聞いてたがコントラストが綺麗。
乾いた部分はアクステが良く利くが水際は赤ゴケヌルヌルで歯が立たない。
橋べーがフェルトであるのに気付かず後を追いで歩いて何度もスッテンコロリ。
本流は釣り師も入るようで、残置ロープ、巻き道もあり。
気持ちいい本流遡行はわずか40分ほどで終わり、支流の鞍掛へと入る。
景観がいきなり普通の沢になったので、Yちゃんが本流いきたいとボヤくが無視無視。
鞍掛下流はウォータースライダーできる箇所が何個かあり、エメラルド色のプール状の広い釜もあり。
ヒョングリの滝下では橋べーと滑って遊んで超楽しい。
金山沢まで行くとテン場適地が無いとの情報だったので、早い時間だが、乗越沢滝前に台地状の砂地のある絶好のテン場があったので、タープを張った。
橋べー・M田は昼寝。早く酒を飲みたいYちゃんは、この暑さの中焚火をしようとゴソゴソとやっている。
薪も手の届く範囲そこら中にあり、着火剤無しであっという間に燃えた。
夕方になっても虫もほとんど現れず、心地よい涼しさで、夜は満点の星空。熱帯夜の関東から逃げてきた甲斐があった。
【2日目】:BP6:00出発~金山沢出合6:25~二俣8:00~ドーム上9:10~稜線鞍部10:10(装備解除)~大岩山10:25~鞍部11:00~日向山13:00~矢立石駐車場13:50
4時起床。焚火は完全に鎮火していたが、木がよく乾燥しているせいかあっというまに食事用の火ができあがった。
6時に出発し、金山沢へと入る。入口は側壁からの落石崩壊地帯。工事現場のようだ。
こんな渓相がずっと続くのかと思ったが、1700mあたりから、ツルツルナメ滝が出てきて1720mで三俣。登れそうな傾斜のナメ大滝だが、リスも見えないし、赤コケっぽいので右巻き。
その後も直登可能な快適な傾斜のナメが続くがヌルヌルなので慎重な足運び。
1870mあたりで二俣。水量は1:1で細い。左の方が陽があったって明るいのでついつい行きたくなるが、ここはコンパスでしっかりと確認して右滝へ。
右から巻こうと巻き下へ移動中、大岩を乗越そうとした橋べーが尻もちをつき、臀部強打。
その後、20mの滝が現れ、巻きも可能だが、ここはYちゃんリードでシャワークライム。
見た目よりも飛沫多く浴び、『冷たー!(泣)』と叫んでしまう。ホールド豊富で快適。
沢はいよいよ細くなり、終わりがちがづいているのか、伏流水が現れはじめる。
2050mあたりにくると本日のメイン40mの大ドーム状の大滝がどどーん!!と目の前に出てきた。被るような大滝は滝というよりは壁と言った感じ。
ルーファイするも、上部がいやらしく、40mロープでは敗退も厳しい。
ここが登れればかなり遡行価値があがる沢なのだが・・・・残念だが、右岸尾根より木のぼりして巻き。
最後は崩壊した涸れ滝にYちゃん挑戦するが、乾いた砂の斜面は大岩、倒木を抱きかかえる感じでいつ崩れてもおかしくない。Yちゃん行き詰まり、露出した根っこに残置スリングかけ、あきらめて懸垂下降。
そんなこんなで、ロープ使った滝は1本のみ。詰めは立派な獣道がいたるところに走っており、藪漕ぎ無しで稜線に到着。
予定した鞍部よりやや大岩山側上部に出たので、せっかくなので大岩山のピークを踏み、素晴らしいカラ松林を通り下山。
<雑メモ>
・鞍掛下流は遊べる箇所があり
・金山沢はナメ沢だが、ヌルヌルでずべりやすく、側壁の落石多し。
・高巻きは容易だが、ふわふわの草つき斜面にもろい石が乗ってる状態なのでトラバースは注意。
・テン場は1600mまでの間であればどこでもありそうだが、乗越沢前がベスト。金山沢は無し。
・大岩山より先、鋸までのルートはしっかりした踏み跡あり。冬ルートとしても楽しめるのでは。
・黄連谷が見えたが、右・左ともに坊主より上半部は大きな雪渓がルート半分以上詰まっている感じ。今季夏は厳しいかな?
・日向山稜線の景色の変化は素晴らしい。特に鞍掛山周辺の山梨の林100選に選ばれている千段刈と駒岩との間にある唐松林はとても美しかった。
(M田)
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