メンバー:H内、I村、I木
整備された登山道を経て、小一時間ほどで不動滝に到着。入り口にある屏風岩の喧噪とは無縁な静かな場所だ。
目指す牛乳瓶エリアは、そこから左手に仰ぎ見ることができる。ただ、2P目に位置するので、1P登っていかなければならないだが、誤記述だらけの百岩場には中央ルートを登っていくように書かれている。
身の危険を感じるほど脆い同ルートを避け、ルンゼを少しあがったところにある倒木を使って登っていく。難易度は5級ほどだが、絶対に落ちられないところ。
這々の体で到着すると、そこはクラック天国。左からワイルドハート(5.10a)、未来の力、牛乳瓶クラック、胎内くぐり(マルチ)と惚れ惚れするようなルートが並んでいる。特に牛乳瓶は40メートルの美しく長いワイドで、これだけを登りにきても十分にもとが取れるルートだと思う。
さらにその上には、リービテーション連発のオフィズス(5.10b)が鎮座している。低グレードと思って取り付くと大火傷をすること請け合いだ。
ここ不動に通っていると、グレードなどいうものが実に野暮な概念に思えてくるから不思議なものだ。
夜は林道のどんつきで夜中の二時まで焚き火宴会。翌日は懲りずに地獄エリアへ。
心から愉しんだ二日間だった。
【I村さん感想】
2回目の不動沢クライミングは不動滝正面へ。なかなかのワイルドなアプローチに少々驚かされましたが、到着したエリアは素晴らしいところでした。
すっきりとした岩に美しいクラックが走っています。牛乳びんクラック(5.10c)は、ハング下を右にトラバース部分が少々気持ち悪いが以外と簡単。核心は、どちらかと言えば上部のカムをきめることができないワイド部分でしょうか。気合いで抜けましたが、ワイドの先は一瞬?となる岩の形状。ルート名の由来が何となく分かります。
未来の力(5.11a)にもトライしましたが、オフィズスハング部分を抜けられず敗退。とてもカッコいいルートなので、次は絶対クリアしたいですね。
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