メンバー:S原L、S木
●アプローチ
朝4:00に起きて、5:00にロープウェイ乗場を出発。6:00一ノ倉沢出合にテントを張って出発。6:15に幽ノ沢入口に到着。
●取付きまでのアプローチ
二俣までは、簡単な沢登りが続く。沢靴で行ったので問題はない。7:15二俣に着く。後ろから2パーティー6人のガイド山行が追いついてくる。二俣からは岩場になっている。(一ノ倉沢のテールリッジくらい)。カールボーデンの途中で岩場が急になりすぎたのでS原さんにロープを出してもらいコンテで進む。後続のパーティに抜かれる。しばらくするテラスがある。そこから右にトラバースして取付きに着く。
●ルート
・1ピッチ目は35m。S木がリード。右へトラバースして直上する。ペツルと茶色いピンと青いロープでできた支点がある。
・2ピッチ目は40m。S原さんリード。
・3ピッチ目は50m。S木がリード。簡単だがピンが少ない。最初の方は一つだけペツルのピンがあったので安心した。
・4、5ピッチは25+30mで、S原さんがつなげてリード。60mロープでギリギリ。
・6ピッチ目は80m。下30mはS木がリード。30mくらい上がるとペツルと茶色いピンの支点がある。上に良いのがあるかわからないのでそこで止める。上60mはS原さんがリード。草付き+どろ、たまに岩ルートなので、非常に滑りやすかった。最後は藪漕ぎ。
13:15ルート終了。
●下降
堅炭尾根にでるため足跡を辿り藪漕ぎしながら登るが、途中で途切れる。そこからロープを出してコンテなどで草付きフェースを3ピッチほど登る。ピンはないので、S原さんはピトンを打ったり木で支点をとったりして、登る。尾根につき、10mほど藪漕ぎすると中芝新道の山道に出た。16:00。そこでハーネスを片付けて降りる。山道だけあり道は悪いがはっきりしており簡単に降りられる。降りていくと芝倉沢に当たる。暗くなり途中でヘッデンをつける。途中暗くて道が分かりづらかったがなんとか踏み跡を見つけて下る。18:20芝倉沢出合に着く。そこからは整備された登山道。19:30ころ一ノ倉沢出合に到着。
●感想
夏に行った時は、アプローチの沢に雪渓があり登れなかったが、今回は簡単な沢登りでいけた。あの時は体力に自信がなくこのルートは私には無理と考えていたが、今回は思ったより登れて自分でもびっくりした。全体的にすごく楽しかった。
●課題
・計画・準備・事前調査はちゃんとすること。
・藪漕ぎでぶぅたれないこと。
・自立してアルパイン山行のプランが組めるようになる事。
(S木)
■S原コメント
・雪渓の残る夏に一度、K谷さんと中央ルンゼに向かったが、突然の雨で敗退。今回が実質初めての幽ノ沢なので若干不安もあったが、天候にも恵まれて楽しいクライミングができた。
・二俣までのアプローチも沢の水量が少なく、スムーズに直登で行けた。カールボーデンの登りは一ノ倉のテールリッジくらい。この季節は問題なく登れたが、濡れたり雪渓が残ったりすると、難しくなるだろう。
・ルートはピンが少ないが、ルンゼ通しのラインは明確で、要所にはペツルの支点がある。最後に草付きから若干藪漕ぎすると、石楠花尾根へのリッジにペツル1本の終了点。
・ここから堅炭尾根への登りはちょっと迷った。チャレンジの記載通りに草付きの斜面を登ったが、左端のルンゼはぬかるんで登りづらい。右のフェースは楽に登れるが支点に乏しい。一応ロープを出したが、アプローチシューズだったので、途中岩の乗越しでちょっと緊張した。この斜面も濡れていたら格段に難しそう。別の本にはトレースを追うと短時間で登れるとあり、今回のラインには自信がない。
・S木さんは安定したクライミングだけでなく、苦手の藪漕ぎや長時間の歩きにもめげずに、最後まで元気に行動できた。この夏だけで相当の進歩です。これからも頑張ってね。
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